微妙な違いが一番気になる。どうもorhgです。
皆さんは犬派ですか?
それとも猫派ですか?
僕は幼少期に犬を飼っていたこともあり、犬には良い思い出が沢山あります。
ですので基本犬派です。
しかし社会人になり、仕事や家事や育児など色々忙しくなると、かまってちゃん気質のワンワンはお世話がちょっと大変です。
そういったことから、最近では適度な距離感があるニャンニャンは良いかも (゚∀゚)――!!と密かに鞍替えを画策中です。
まあ、奥さんが動物アレルギーなんで飼えないんですけど。
「犬派」・・・ときたら対義語は「猫派」ですよね。
ここで、「鳥派」とはならないでしょう。
「君は犬派?それとも魚派?」もありませんね。
「昆虫派?」でもありません。
つまり大幅に違うものは比較の対象にはならないのです。
「このファズとリバーブは、どっちが好き?」
って訊かれても困りますよね?
そんなもん、全然違うじゃん。
ドコとドコを比べるの?って話ですよ。
質問の意図は分かりませんが、仮に答えないといけないのだとしたら、僕ならファズですね。
悩むこともありません。ファズが好きだからです。
じゃあファズとオーバードライブだったら?
ははーん。
そう来ましたか。
どっちも歪系。
そういうカテゴリーの中での話ね。
うーん。
今日の気分はオーバードライブ。
じゃあ、このオーバードライブとこっちのオーバードライブだったら?
うーーーん。
こっちかなー?
・
・
・
といった具合に、違いが僅かになるほど人は悩むのです。
これをエフェクターに置き換えるとこうなります。
どーーーーんっ!↓
病気炸裂!
MAXONのOD-9。アナログマンモディファイです。
前のブログもOD-9やんけって?
安心して下さい。
モディファイ(味付け)の違いで3つ買いました。
いやもう、自分が恐ろしい。
1枚目の写真で見て、
左がトゥルービンテージモッド。
中がシルバーモッド。バッドボブブースター付き。
右がシルバーモッド。
しかもこの3台。
何と3回に分けて購入しているのです。
1度に買えば、送料は1回で済むものを・・・アホです。
円安になったせいで、めちゃくちゃ高くつきました。
こうなったのには僕なりに理由があって、その理由を以下に述べたいと思います。
まず、以前のブログにも書いたように、シルバーモッドを購入したのが最初でした。
TSに比べてバッファー回路が無い分、信号がよりピュアで「最高のチューブスクリーマーサウンドはOD-9」とマイク(アナログマン)が言うので買ってみたところ、すごーーく音が良かったのです。
今でも最高だと思っているのですが、YouTubeに「that pedal show」というチャンネルがありまして、そこでアナログマンのバッドボブをブースターとして組み込んだOD-9のレビュー動画を見てしまうのです。
サウンドはもちろん良いのですが、外国の方のリアクションって凄いっすね。
ペダルショーっていうくらいのチャンネルですから、もう阿保みたいに機材を試し、高級なモノからレアなものまで相当の数のレビューをしている方々です。
そんなチャンネル、そんな方々が「ディス・イズ・キラー(非常に魅力的であることの表現)」とコメントされているのです。
「ひゅー、参ったぜ」みたいなジェスチャーで、表情もなんとも幸せそう。
まさに音の食レポ。
羨ましい。僕も体験してみたい。
というコトで、サンフェイスのトランジスタ違いを買うついでに、シルバーモッドのバッドボブ付きを購入します。
あー・・・サンフェイスも買ったんです。
その話はいつかします。
で、OD-9ですが、到着してすぐに2台並べて試奏です。
すると・・・
あれ?
音が違う。
そうなんです。
ブースターの有無こそありますが、ベースは同じシルバーモッドです。
しかし、ビミョーーーーーーに低音のクリアさが違うのです。
アナログマンのサイトに、モディファイに使ったパーツは通電100時間程度で動作安定すると記載があります。
つまり、使用していくことで音質が向上する可能性があるというのです。
ほんまかいなっ!
というコトで、しっかり通電しました。
100時間。
するとまあ、本当に音が変わるんです。
ぼやけてた低音がスッキリしました。
これで解決だー!
とはなりません。
改善はしたのですが、違うのです。
最初に手に入れたシルバーモッドとは・・・
これがブースターが組み込まれたからなのか、個体差なのかは分かりません。
しかし、僕の中では個体差だと結論づけました。
これまでエフェクターでの個体差は信じていませんでした。
気になったので色々と調べてみたのですが、構成パーツは工業生産品であり、±数パーセントの誤差を許容して使われており、その範囲内で上振れしたもの、下振れしたものが当たり前に存在するそうです。
そしてそれらを複数使用して作られるエフェクターは、誤差が累積する可能性があるわけで、これが個体差というコトのようです。
へー。
なんか、そんな気がしてきました。
この説明に納得したので、今回の違いも個体差なのだろうと思うのです。
そうすると逆に↓
同じモディファイでも個体差でサウンドが違うんなら、モディファイ自体の違いはどういった違いとなって僕の耳に・・・いやハートに届くんでしょう!
うおーっ
燃え上れ探求心。
震えろ!マイハート♡
というコトで、更にトゥルービンテージモッドを購入する運びとなります。
これが3回に分けて購入することになった理由です。
そして、今回購入したOD-9のオペアンプは、マレーシアンチップのRC4558Pです。
TSモディファイで有名なオペアンプはJRC4558ですが、既にビンテージオペアンプは在庫切れのようですし、マレーシアンは近年希少品として評価が爆上がりのオペアンプなのでむしろウェルカムです。
オリジナルTS808のJRC4558も以前所有していたし、アナログマンのTS9のモディファイも以前所有していました。
以前持っていた・・・というコトは、今は持っていないというコトです。
どーにもピンと来なかったんですよね。
一番は6弦の響きが美しくなかったことです。
JRC4558って僕好みじゃないのかも・・・
そういった経験のある僕としては、どんと来いマレーシアン。
で、試してみての感想です。
微妙かつ絶妙にシルバーと違います。
シルバーモッドは中域にTSらしさはあるものの、僕たちの思い描くTSよりはずっとあっさりしていて、低音もハッキリ・タイトです。
ゲインもやや少なく、コンプ感はあるものの、よりオープンにしたTSです。
TSの美味しさはそのままに、TSを苦手とする人が挙げるTSの苦みや臭みを払拭しています。
トゥルービンテージは僕たちの思い描くTSサウンドですが、そこはやはりアナログマンモッド。
低音のもたつきや、もっさりした中域は整えられています。
抑えられているのではなく、整えられているのです。
シルバーよりは中域が目立ち、ゲインは通常のTSくらい。
低域はシルバーよりも極僅かに濁りますが、デフォルトよりも巻弦の質感を感じられ、こもったりダンゴになったりしません。
クリーンにTSテイストを加え、気持ち良く太いサウンドにするならシルバーモッドが好きです。
クリーンに少し歪みが混ざるくらいのセッティングなら、僕はトゥルービンテージモッドが好きです。
僕の頭の中のイメージは↓
シルバーモッドは、言うなればTSテイストを受け継いだ正統後継機種で、あまりに良く出来ているのでTS909、もしくはOD-10という感じ。
トゥルービンテージモッドは、僕たちがTSと聞いて思い描く、極上のチューブスクリーマーといった感じ。まじ極上。
この差をどう例えたら美味く伝えられるでしょうか?
おすぎとピーコくらいの差でしょうか?
いえ
達也と和也くらいの差です。
どっちも野球します。
どっちもピッチャーします。
どっちも南が大好きです。
でも微妙に違うのです。
どっちが好きかは南次第なのです。
どっちも良いのか?
どっちでも良いのか?
言い回しも微妙に違います。
日本語って難しいですよね。
シルバーモッドとトゥルービンテージモッド。
どっちも中域が特徴的です。
どっちも低音が削れます。
どっちも緑色です。
でも微妙に違うのです。
どっちが好きかは僕次第なのです。
そして
信じるか信じないかはあなた次第なのです。
おしまい。