試しに吞んだらもう美味い。どうもorhgです。

 

みなさんお酒は好きですか?

 

僕はたしなみ程度には呑めますが、美味しいと思ったことは一度もありません。

多少「呑める」のかも知れませんが、「呑みたい」と思ったことも一度もありません。

 

ビールとファンタの選択肢を与えられたら、迷わずファンタを選びます。

 

僕には1年の中で不眠となる時期が2回程度やってくるのですが、どうしても寝れないときはお酒を強引に呑みます。

350mlで十分です。

 

するとアラ不思議。

なかば寝落ちのように眠り、不眠はリセット。

正常なサイクルに戻ります。

 

今回も不眠が出たことにより、いつものようにチューハイを呑んだのですが、僕にしては珍しく350mlを2本飲んだところ、奥さん(お酒大好き)から↓

 

「最近よく呑んでるみたいだから、もっと買ってこようか?」

 

とありがたいお声掛けを頂きました。

 

いやいや、あんた用のお酒が増えるだけでしょう?(-_-メ)

 

…と思ってみても口にすることは出来ませんが、わずか2本でこう言われるくらいですから、いかにいつも飲んでいないのかっていう話です。

 

そんな僕は、よくお客さんに「いつからお酒が美味しいと感じたんですか?」と質問するのですが、「いつからかねー?気が付いたら呑むようになってた。あなたもそのうち呑むようになるよ」といった回答が大半です。

 

40過ぎて呑まないんだから、「そのうち」はもう来ないんじゃないでしょうか?

 

しかし、「そのうち」って「いつ?」という、この僕のモヤモヤした気持ちを吹き飛ばしてくれる、単純明快な答えをくれる猛者が少数ですがいるのです。

その方たちの答えは↓

 

「初めて呑んだ時から美味かった」

 

いや最強。

 

美味いっていうのはこういうコトなんじゃないの?と感心します。

 

そうなんですよ。

 

カレーって最初食べたときから美味いんですよ。訓練して美味く感じるようになるってもんじゃないでしょう?

ラーメンだって、焼き肉だって、最初っから美味いんです。

 

「いやぁ。俺も最初は寿司食べれなかったけど、イヤイヤ食べてたら、いつのまにか食べれるようになってた♡」

なんて人、僕は出会ったことがありません。

 

無理して食べる必要は無いし、その人にとって美味いものは、最初っから美味いんです。

 

はい。

 

これをエフェクターに置き換えるとこうなります↓

 

 
 
 

マクソンのOD-9。アナログマンモディファイです。

 

どうですか?

この「いまさら感」

 

でもね。

 

一口食べた瞬間

 

 

うまーーーーーいっ!

 

 

と久々に思ったエフェクターです。

 

それでは、コイツに行き着いた経緯からそのサウンドまでを、順にご説明します。

 

 

前回のブログで、エキゾチックのSuper Sweetについて書きましたが、そこで書いたような魅力的なクリーンを探していました。

 

Super Sweetも悪くはなかったのですが、ブログにあるように不満点もあり、引き続き色々と調べていました。

 

実は結局イコライザー(パライコ)も買ったのですが、僕には使いこなせそうもありません。

せっかく頑張って気持ち良いポイントを見つけても、音量が変わると低音をいじったり、それによって足りなくなる太さを求めてミドルを足したり、ハイを削ったり…。

 

とにかく時間がかかります。

僕の場合、やはりノブは少ない方が良いと思います。

 

色々いじって感じたコトは、太さを出そうとするとローからミッドロー辺りが邪魔になり、そこらをスッキリさせようとするとハイが細くなる。

ハイミッドを太くすると、ローが飽和する。

 

自分の理想はあるのですが、この経験を踏まえ、理想自体をリシェイプ。再構築。

その結果、今回の僕の要望は以下の通りとなりました。

 

つまり↓

 

「太さは欲しいが、低音は膨らみ過ぎない → ミドルとハイに特徴があって、多少低音が削れるエフェクター。ほんでもってノブ少な目。」

 

ん?

 

これってみんな大好き緑のお野菜。

チューブスクリーマーなんじゃね?( ゚Д゚)

 

と思ったのです。

 

いやいや待て待て。

お前これまでいっぱいTS触ってきたじゃん。

と自分で自分に否定的な意見を投げかけます。

 

そうなんです。

 

僕はオリジナルのTS808も持っていましたし、アナログマンモディファイのTS9も持っていました。もちろんリイシューのノーマルTSは、9も808も触っています。

TSの親戚というコトではフルトーンのフルドライブ2も、ラブペダルのエタニティも、カーディアンのセロトニンも経験済みです。

 

どれも個性のある良いエフェクターですが、オリジナルに寄せていくと低音の削れ方が気になる(好きではない)し、それぞれのブランドのエッセンスを足した場合、多くの場合低音の補正とゲインアップが行われ、逆にちょっと没個性となって面白くない。

 

そりゃそうです。

 

豚骨ラーメンというカテゴリーの中でブラッシュアップする以上、どこまでいっても豚骨なのです。

塩や醤油、ましてや味噌になどなりません。

 

結局豚骨自体が、いや、TS自体がそんなに好きじゃないのかも?と思っていました。

TSを使っているギタリストは好きなのに、なんでだろう?と。

 

でも、考えれば考えるほど、最適解はTSのような気がしてきます。

 

気になりだしたら止まりません。

毎日寝る間も惜しんで調べました。

 

僕の不眠の原因はコレです!

アホです。

 

しかし、その甲斐あってか、それっぽい情報を手に入れます。

 

それは↓

 

「マクソンのOD-9とアイバニーズのTS-9は見た目も中身もそっくりだけど、サウンドは違うよ」っという耳より情報です。

おいおい本当かよ?と疑ってはみましたが、海外サイトでは多くの人のレビューでそう書かれています。

翻訳アプリって凄いっすね。

 

それによると、OD-9はトゥルーバイパス、TS-9はバッファードバイパス。

オフの時はもちろん、オンになった時にも通る回路に違いがあるから、サウンドも微妙に違う。

OD-9はTSらしさがありつつ、TS-9よりも低音も中域もナチュラル。TS-9は低音の消失が大きく、中域がはっきりと特徴的。

 

というコトのようです。

 

メーカー出荷時のデフォルトの状態でさえ、そのような違いがあるらしいのですが、それらをよりアップグレードさせるモディファイがあることを突き止めます。

 

それが

 

「ANALOG.MAN SILVER MOD」

 

名前からして、かっこよー。

 

アナログマンの説明では、このモディファイによる効果は「純銀のコインとニッケル/亜鉛のコインを木製のテーブルに落とした時の音の差」らしいです。

 

全然分かりません。

 

でも実際メチャクチャ良い音です。

 

結構高価なコンポーネントが使用されているらしく、通常のTSで感じる中音域の重たさや、ボトムエンドの消失が気になる人に効果的だとか・・・

 

アナログマン曰く、主に↓

 

①かなりクリーンに演奏したり

②単独で演奏したり

③小さなコンボアンプで演奏したり

 

といった人に刺さるようです。

 

 

え!

 

 

何!

 

 

俺?

 

 

俺のコト言ってんの?

 

 

ストライク過ぎてビックリ。

 

上述の通り、アナログマンモディファイのTS-9を所有していたこともあります。

その時の感想は、「中域強すぎ、低音削れすぎ。」でした。

 

それは今回のsilver modではなく、true vintage modだったからでしょうか?

今は手元に無いので、比べようがありません。

 

僕が大人になって野菜が食べられるようになったように、成長したことによって好みが変わったのかも知れません。

 

しかしとにかく、僕の記憶の中のTSとは全く別物です。

 

異次元の美味しさ。

一口食べた瞬間から、確実に美味しいのです。

 

無理して良いと思う必要はありません。

ちょっとずつ慣れる必要もありません。

 

ハッキリと良い。

 

 

まさにお酒理論(酒好きに限る)。

 

 

高音はしっかり太くなります。

でも、耳に痛くはありません。

 

中域の存在感はしっかりあります。

でもモコモコ、もっさりはしません。

 

低音の消失もしっかりあります。

でも寂しくはありません。

 

エフェクターにより効果の付与されたサウンドに嫌味が全くありません。

高音はしっかり太く、これが僕の求めていた1~2弦のサウンドです。

低音の削れ方は「求めていた低音」とは違いますが、全体を通してコレはコレで良いなと思えるサウンドです。

こう書くと、不満を押し殺しているようなネガティブな響きに聞こえるかも知れませんが、全く嫌ではありません。

 

今までこういうタイプ嫌だと思ってたけど、なんか俺好きかも(*‘ω‘ *)

 

という、クラスの苦手なタイプの女子から告白されたら、自分の中に新しい感情が芽生えたような感覚です。

なんかもう、むしろお願いしますって感じですね。

 

オーバードライブペダルにはなりますが、不思議なもので歪が乗っても各弦の響きがクリアで、弦を弾いた瞬間にプリッと食いつく感じがあり、更に、その楽器本来のトーンが失われません。

 

久々の大満足。

 

100点です。

 

すげーよマクソン。

すげーよアナログマン。

 

コイツは絶対売りません。

 

TSというジャンルはしゃぶり尽くされ、絞り尽くされ、目新しいものなんてないと思ってるでしょう?

 

僕も思っていました。

 

確かに伝説を作ったサウンドでしょうが、音楽は多様化し、機材は進化しています。

伝説を彩った機材を神格化し、いつまでも至高と崇め奉るなんて、そんなノスタルジー至上主義に僕は懐疑的でした。

 

でもよく考えれば例え筐体とサウンドの方向性は同じでも、モディファイによってオリジナルの弱点を補完し、独自のテイストを打ち出している時点で、もう次のステージに進んでいるんですよね。

 

TSあんまり美味しくない・・・と決めつけていた自分が招いたミスディレクション。

僕自身がチャンスを遠ざけていたのです。

 

こういった経験があると、まだ経験していない感動を渇望してしまいます。

 

 

 

そして開かれるのです。Σ(゚Д゚)

 

 

 

新たなる

 

 

 

散財の扉が!Σ(゚Д゚)

 

 

 

 

 

だれかー

 

 

 

 

だれか止めおしまい。

(´∀`*)ウフフ