似合う服より着たい服。どうもorhgです。
みなさんはどんな服が好きですか?
どんな格好、コーディネートが好きですか?
僕は40代中盤ですが、ファッションに興味のあった10代の感覚が未だに払拭できません。
僕が10代の頃、世は空前のレプリカジーンズブーム。アメカジ全盛期です。
足元はレッドウィングのブーツに、腕や胸、指先にはシルバーアクセサリーが踊っていました。
アクセサリーは着けなくなりましたが、デニム素材の衣類やレザー製品は未だに大好きです。
経年変化って言葉にも最高に胸躍ります。
デニム(ジーパンあるいはジーンズ)は、最近の若い人は僕の若いころほどは着なくなっていますし、色落ち加工がしてあるものやストレッチ素材のモノを着ていますよね。
いやー・・・
この軟弱者めーーーーーっ!
デニムやレザーは育ててナンボ!
自分色に染め上げずしてどないすんねん!
色落ち加工などファンタジーの産物。
リアルの世界には存在しないのだっ (# ゚Д゚)
ストレッチデニム?
なにそれ?食べれるの?
ラクなのが良いならパジャマでも着とけ ( ゚д゚ )クワッ!
いや、いっそ服など着なければイイ ヽ(`Д´#)ノ ムキー!
ワシャー広島県民ですけん。
やーゆー気持ちはわからんとよ。
・・・
すみません。
感情と方言が入り乱れてしまいました。
その後、大学生となり社会人となり、キレイ目なお洒落をしてみたりもしましたが、ベースは影響を色濃く受けたものかはら逃れられません。
それが今の僕に似合うのかといわれれば微妙なんでしょうけど、似合う服より着たい服。
これをお馴染み、ギター関連機材に置き換えるとこうなります↓
String Driverのキャビネット SD112。
スピーカーにはエレクトロボイスのEVM-12Sを搭載しています。
似合う(見合った)機材かと言われれば違うでしょう。
でも僕はこれが着たい(使いたい)のです。
決め手は、自宅で場所を取らないスピーカー一発のコンパクトボディ。
音圧と低音の再生力に拘った12インチスピーカー搭載。
結論から言います。
このキャビネットはめちゃくちゃ良いです。
僕の聞いた話だと、サウンドに与える影響は出口から順に重要度が高いそうです。
その内容によると↓
キャビネット(50%)
アンプ(40%)
ギター(10%)
の割合なんですって。
いやいや、ギター以外の比率高すぎだろ。
ほんで、ここにエフェクターを入れるとなると、この理論ならギターよりエフェクターの方が重要度高いんですかね?
どうなんでしょう?
まぁ気を取り直して、では先ずこのキャビネットに行き着いた経緯からお話したいと思います。
そもそもこの世にかなりの数のスピーカーが存在しますが、それらの全てを試すことなんて出来ると思いますか?
断言します。
出来ません。
国民総楽器屋店員ならいざ知らず、全てはおろか「ある程度」の数だったとしても、一般の人には難しいと思います。
さらに、スピーカーが仮に同じであっても箱が違えばサウンドは違うから、スピーカーのみの違いを体感することも困難です。
箱での違いはかなり大きいと感じています。
箱の構造自体も違いますし、材質も違います。サイズからくる容積も違います。バッフルも違います。
スピーカーの比較動画で傾向は掴めても、同一条件で無い以上、その違いをスピーカーによるものであると絶対的に肯定出来ません。
だからといって、無理だ無理だと言っていてもラチがあきません。
どこかで思い切る必要があります。
経験だったり、情報だったり、出会いだったり・・・
何かを決め手に決断せざるを得ないのです。
はい。
お待たせいたしました。
またしてもネットの出番です。
だって音楽友達は皆無だからです。
スピーカーやキャビネットの比較サイトや比較動画を見たり、楽器屋さんで試してみたり・・・。
しかし、楽器屋さんで試奏しても当たり前ですが環境が違います。
しかも地方の楽器屋さんなんて、店内にあるキャビの選択肢は一つか二つしかありません。
そのうえ楽器屋さんを前にじっくり試奏し、納得いくまでの質問などをしてしまうと、店員さんに申し訳なくて、試したものを買ってしまおうとする性格なのです。
簡単な試奏では決断できない。
でも、腰を据えて検討すると不要なものを買ってしまう・・・。
どうしよう・・・と悩んでいたときに、スピーカー比較動画ですごく良い音のするスピーカーと出会います。
そいつは
「ALTEC(アルテック) ER‐12S」
これめっちゃイイじゃん!
コレコレ。コレが欲しい。
コレ下さい。
となったものの、どうやら現在は製造されていないようです。
せっかく「コレ」と思えるスピーカーに出会ったのに、購入することが出来ないなんて・・・
しかし、手に入らないと思えば思うほど欲しいという欲求は募ります。
スピーカーだけをフリマサイトやオークション、海外通販で購入することも検討しましたが、状態が分かりませんし、箱もそれに見合うものを用意しないといけません。
その手間と失敗するリスクを考えて、スピーカーボックスも含めて全てが完全な状態・・・
つまり、キャビネットとして完成された状態を、新品で手に入れたいというのが当時の僕の願望でした。
ネットで情報を探しても僕が望んでいる情報はあまり得られませんでしたが、どうやらElectro-Voice(エレクトロボイス)のEVM-12Sというスピーカーが僕の探してたALTECのER-12Sと同等品だという情報が得られました。
そのサイトでも「全く同じかは微妙」っぽいことが書いてありましたが、かなり近しい製品であることは確かなようです。
微妙に違うのか‐・・・
うーーーーん。
・・・
ならオッケー。 ε-(´∀`*)ホッッ。
微妙に違うは、ほとんど同じと同義です。
いいっていいって。そんなもん。
全然ピンと来ていないスピーカーを「モノは試し」の精神で購入するより、よっぽど良いです。
よし。
あとはポチるだけか♪
と探してみたところ・・・
これもディスコンやないかーーーーーーいっ!
そうなんです。
こいつも製造中止のプレミア野郎だったんです。
まったく( ´Д`)=3
いいものはいつまでも作り続けろっつーの(# ゚Д゚)
しかし幸いなことに、この時はまだ探せばなんとか購入できる状況。
買わずに後悔より、買って後悔。
むしろ、買わない理由があるのなら教えて下さい。
そんなわけで、このスピーカーを純正で搭載しているキャビネットを探すことになりました。
すると、あっさりとString Driverというメーカーに行き着きます。
EVM-12S搭載のキャビネットでは、選択肢が他にあまりないから必然でした。
調べてみると、どうやら大変素晴らしいスピーカーボックスを制作されているとのことでしたが、田舎者の私が実機を試すことなど出来るはずもなく、巷の評判のみで購入を決定。
いやでも本当に買っておいて良かった。
なんたってString Driverさん、現在休業中とのことです。
雰囲気的には再開はしないんじゃないかと・・・。
つまり、スピーカー本体と同様に、「買いたくても買えない」スピーカーボックスとなってしまいました。
希少価値はさておき、音は一体どーなんだいっ?ということが重要だとは思います。
僕の感想は以下の通り↓
先ず12インチスピーカーというコトもあり、10インチスピーカーよりも低音の再生力は高いと思います。
スピーカーボックスの構成材がバーチ材の合板なのですが、かなり剛性が高いのか低音の再生時にもビクともせず、変な共振もありません。ファズの唸るような低音もしっかり再生してくれます。
さらに、弦の上の指使いまで感じられるような再生力です。
正解かどうかは分かりませんが、音の再生力に余裕がある・・・という表現が合っているような気がします。
構成材については、高級キャビネットでは単板パイン材のダブテイルジョイントが定番だと思い込んでいたので、え~合板・・・と思っていましたが、スピーカー毎に製作者の狙いがあるのだと思います。
というのも、同じメーカーの近い価格帯でも単板材を使っているモデルもあったからです。
しかしそれはスピーカーが違いましたので、やはり今回のキャビネットはスピーカーの特性やその特性から考えられる用途、そして製作者の意図があってのバーチ材なのだと納得しています。
どれだけの違いがあるかなんて、とーぜん分かりません。知りません。
音質についてですが、私見では全域にわたって「しっとり」していて、痛いような高音は出ません。
突き抜けるような、あるいは刺さるような高音が欲しい場合はちょっと違うと感じるのかも知れません。
かと言って、こもった音や丸い音とも違います。
要約すると、音の質感はしっとり、重心は低めで、音の情報量がしっかり再生されます。
これぞ、僕が欲しかったキャビネットだと大変満足しています。
しかし、このキャビネットに行き着いたことで一つ問題が。
ペダルボードの縮小化も達成し、実はアンプも小型化を検討したことがあります。
自宅練習用の小型コンボアンプ(5w~15w)を検討したのです。
でも、どーしてもコイツは使いたいんです。
素敵なアンプヘッド使わせてもらってるんですけど、それよりも、キャビに思い入れがあるんです。
前述のサウンドにおける重要度の割合とは逆に、一般的な拘りの比重はギターとアンプが大半で、キャビはやっぱり存在感が薄いでしょう?
僕もそうでした。
でも今はキャビが大事なんです。
でもキャビに拘ると、ヘッドが必要なんで小型化できないんです。
僕にはこのキャビが必要なんです。
アンプは替えてもいいんです。
でも、キャビは・・・
キャビだけは・・・
気持ちは8割がた他の娘に向いてるけど、残りの2割の威力が半端なくて、別れられないっていう状態。
「色々あったけど、俺、やっぱりキャビ子が好きなんだな。」
最終的にはこーなります。
おしまい。