料理は引き算!どうもorhgです。

 

大好きな料理も食べ過ぎると飽きてくるものです。

そんなときは薬味を入れて、すこしテイストを変える。

 

繰り返される毎日に、非日常というエッセンスを加える。

 

そんな経験ありませんか?

 

最近ではこれを「味変(あじへん)」なんて言うみたいですね。

 

僕は、美味しいものはずっと変わらず最後まで美味しいと思うタイプです。

味変なんて望んでいません。

 

以前近所の手作りジェラート屋さんが閉店されたのですが、僕はここのピスタチオ味が大好きでした。

手作りということもあり、量の割にお値段お高め・・・

僕がコスパ最強と思っているスーパーカップと比較すると、量は半分・お値段3倍です。

 

毎日のお風呂上がりに・・・なんて贅沢、僕みたいな庶民には無理です。

 

しかし、閉店したらお金を出しても買えません。食べられません。

四の五の言わずに買い貯めだーっ!ということで、お店へ直行。

 

諭吉を握りしめ、

「これで買えるだけのピスタチオをお願いします。」

と告げたときの胸の高鳴りと言ったら・・・。

 

しかし、その会心の一撃も虚しく、残念ながら在庫は10個。

 

希望個数には届きませんでしたが、できるだけのことはしました。

満足です。

 

その時、店員さんに言われたのです。

「色んな味が食べたいと思いませんか?」

と。

 

はて?

違う味?

 

僕の中にそんな選択肢はありません。

 

いつも同じ味が良いに決まっています。

気に入った味を、気に入ったタイミングで、気に入った量食べたいのです。

 

ギターサウンドだって同じです。

 

大好きなサウンドはファズフェイス系を手元でコントロールして、クリーンからクランチ、ディストーションからファズへと変化させるサウンドです。

 

ボリュームコントロールだけではありません。

 

ゲルマファズのサウンドは気温でも変化します。

 

電池の残量でもサウンドが変化します。

 

アルカリとマンガンでも違うみたいです。

 

 

 

 

って、おーーーいっ!

 

思いっきり変化楽しんどるがな!!!

味変しとるがな!

 

ということで、味変を楽しむべく、手に入れた機材がこちら↓

 

 

FUNK OJISAN(ファンクおじさん)の電圧可変機。その名も「味変マシーン」です。

 

You Tubeもやってるお店ですが、まずチャンネル自体が面白いです。是非見てみてください。

 

こいつを手に入れたきっかけですが、当初はペダルボードの大幅な小型化が目標でした。

サウンドの核はアナログマンのゲルマファズです。

 

サウンドも大切ですが、利便性も大事。

 

ファズの世界では電池至上主義もありますが、利便性を優先し、僕はDCジャックがついているもの以外は使いません。

しかし、パワーサプライから電気を供給すると、妙に音が元気になりすぎるのです。ミドルも張り切りすぎ。

 

この問題からSAG機能(電圧を下げる機能)のついたVOODOOLABのペダルパワー2プラスを使っていたのですが、コイツがデカいんです。重いんです。

 

そこで当初、FUNK OJISANにオーダーのパワーサプライを打診しました。

対応は丁寧で、非常に好感触。

欲しい機能(フルアイソレートとSAG機能)とポート数は実現可能で、予算的にも2万円ちょっと。

ストライモンでもそのくらいするし、許容範囲かな・・・と。

 

しかし、本体のサイズが想像より大きく(あくまで想像より、高さがネックでした)、全てのエフェクター使用時の最大電流量がちょっと心配。

 

どうしよう・・・

 

僕の最大の要望はと言うと、ファズ使用のための電圧可変(降圧)です。

世の中に昇圧は結構あるんですけど、降圧は少なめ。

 

そう言えば、スイッチング方式のパワーサプライはかなり小型化され、最近ではノイズも少なく、フルアイソレートも珍しくありません。

 

じゃあ、本体は他メーカーの小型なモノにして、電圧可変機だけ作れませんか?

と問い合わせたところ、なんと既に制作の最終段階とのこと。

 

いやー、天才かよ。

 

僕が欲しかったのはコレです。

ということで、早速予約。

無事ゲットとなりました。

 

こいつの凄いところは、デジタル表示によって電圧が目視で確認できるということです。

しかもドライバーなどを必要とせず、ノブを指で回すだけ。その場で簡単に可変できます。

 

色も赤・青・緑・黄の4色展開。

本体の色じゃないんですよ。デジタル表示の色です。

 

かっこよー。

 

ちなみに僕のは黄色です。

 

電圧可変機といえば、アナログマン推奨のGIGRIGのバーチャルバッテリーもありますが、使い易さから言ってもこっちの方が良いと思います。

 

肝心のサウンドはというと、電圧によってしっかり変わりました。機能はしっかり果たしてくれます。

 

僕の環境では8.5vくらいにすると、ムンムンとしたミドルが落ち着いて良かったです。少しスッキリする感じですね。

アナログマン推奨の5v程度にすると、低音のブチブチ感が増したり、ボリュームを絞った音に張りが無くなってしまいました。すっきりを通り越してペラい感じです。

この辺に関しては、これから研究の余地ありです。

電圧を下げると音量も下がるのですが、下がった音量をボリュームノブで稼ぐと音質も少し変わるんですよね。

奥が深い。

 

どの程度のv数が良いのか?というのも、トランジスタの違いを含めた環境によるものなのかも知れません。

 

これらを弾きながらリアルタイムに、かつ電圧を目視でチェックしながら行えるのは画期的です。もう一度言います。KAKKITEKI。

 

これで得られるメリットは、いろいろ弄って試した結果、どれが良かったんだっけ?という残念な結果にならないコトです。迷子にならないというか。

さっきのこのv数が良かったな、と数字で把握できます。

 

不満はほとんどありませんが、強いて言うならノブを回して任意の電圧にビシッと合わせるのに慣れが必要なことと、本体の幅が少し狭く背が高いので、マジックテープを貼ってもボード内でグラついてしまうことが気になります。

 

電圧については0.1vレベルの調整は簡単に出来るのですが、僕は0.01vのレベルで合わせたいのです。

性格上8.50vとか、5.00vとかにしたいんですよね。8.53vとか、5.02vは嫌。

0.01vの違いは耳では聞き分けられないので、無駄なコダワリです。

 

グラつきに関しては小ささを実現した結果なので、コレは言いがかりに等しいレベルです。マジックテープを強力なタイプにすれば解決します。

 

つまり、この2つは問題にすらならないし、使用にも全く問題ありません。

 

 

 

さあ、

 

これで、僕の小型ボードは完成です。

 

僕が欲しかったラストピースなのです。

最後まで残っていた「ファズの電圧問題」をクリアしてくれて大満足です。

 

ありがとうFUNK OJISAN。

 

そしてついに、これで晴れてオジサンの仲間入りです。


色んな意味でね。


おしまい。