ガーデニングより盆栽が好き。どうもorhgです。
皆さん植物は好きですか?
僕は大好きで、植物公園にも行きますし、特に日本庭園は大好きです。
しかし、細々と自営業を営む程度の僕が日本庭園を造れるほどの敷地面積を持っているハズもなく、ガレージの片隅で盆栽を細々と楽しむ程度です。
では盆栽って、どういったカタチを理想とするのでしょう?
それは、「自然の中でたくましく生きる大樹の世界観を、小さな盆栽の中で表現する」ということが一つの理想です。
毎度おなじみ、これをエレキギターのサウンドに当てはめるとどうなるのでしょうか?
エレキギターのサウンドの核となる要素にアンプがあります。
アンプも一つの楽器です。
真空管アンプはある程度音量を上げた状態で真価を発揮すると思いますが、日本の住宅事情ではフルアップはおろか、「ある程度」ですら不可能です。
ある人はボリュームを1~2で我慢したり、アッテネータを嚙ましたり、そもそも自宅ではアンプを使用しない人もいるのではないでしょうか?
僕は自宅ギタリストなので上述の悩みは付き物ですが、ライブをされる方でも、曲によってサウンドを変えることなく音量だけ落としたいという要望もあると思います。
ビッグなサウンドの世界観を可能な限り損ねることなく、必要な限りの音量でコントロールしたい。
大迫力を小音量で!
まさに盆栽理論。
じゃあ、どうするのかって?
はい。
ボリュームペダルー⤴
そして、僕が選んだボリュームペダルがこちら↓
SHIN'S MUSICのBaby Perfect Volume Hybridです。
ご存じの方も多いと思いますが、ボリュームペダルにはハイインピーダンス用、ローインピーダンス用とがありますが、こちらはスイッチ一つでどちらでも対応できますという優れもの。
ハイインピーダンスとローインピーダンスの使い分けは、簡単に言うとギターからアンプまでのどの位置にセットするかによって変わります。
アンプのセンドリターンに繋ぐという方法もあるようですが、基本は上記の使い方でしょう。
その中でも、歪ペダルの後段が最も多く、その次がペダルボードの最後尾ではないでしょうか?
僕も歪ペダルの後ろに配置するつもりで購入しました。
毎度のコトながら高級品なうえ、なぜだか今は新品は手に入らないようなので、ヤフオクの出番です。
基本踏まれるものですので傷んでいるものが多く、美品の出品を待っての落札でした。
しかし、癖(へき)持ちの僕がコレ一択で満足するわけがありません。
少なくとも、いくつかのモノを試さずにはいられない性分です。
しっかりと選んで選択したという事実が僕には必要なのです。
でないと、いつまでも「アレ」の方が良かったのではないか?とスッキリしない気持ちで過ごすことになります。
精神衛生上ヨクナイ。
はい。
比較対象はLimetone AudioのLTV-30L。なぜなら評判が良いからです。
え?楽器屋さんで試奏?
なにを馬鹿な・・・
そんな落ち着かない場所で冷静なジャッジなど出来ようはずがありません。
だってヘタッピなんだから(# ゚Д゚)
じゃあ、どうするのかって?(2回目)
ええ。買いましたよ。メルカリで。
ライムトーンオーディオのボリュームペダルはBOSSの筐体の流用なのですが、カッコよさ、質感などは最高です。
ペダルの踏み心地やトルク感など、ボードに入れたい気持ちは圧倒的にコチラ。
一方のシンズミュージックはプロ仕様っぽい独特の存在感。
カッコいいとも思いますが、見方によっては値段の割にチープな印象もして、ちょっと微妙。
そんな印象の中、ではどうしてシンズミュージックなのかというと、単純に音が良いからです。
ライムトーンもかなり良いと思います。
ただ、少しだけ音の深みが損なわれる気がしました。いわゆる音痩せですね。
若干硬く、ペラっとする印象。
じゃあシンズは損なわれないのかというと、損なわれます。痩せます。
ライムトーンオーディオの製作者の方がおっしゃっていましたが、パッシブのボリュームペダルは良い物を作るのが凄く大変なのだそうです。
ボリュームペダルは信号にとっては「抵抗」になるらしく、音を全く変化させないというコトは不可能という宿命があるようで、確かに全開まで踏み込んでも通すだけで音は変化します。
試しに2つをスイッチャーに繋いで瞬時に切り替えながらテストしてみましたが、その差はシンズがほんの少し音痩せの程度が少ないといったレベルです。
本当に少しの差です。
そうするとシンズも凄いですが、コスパも考えるとライムトーンも凄いなと思います。
こう書くと、僕が僅かの音痩せも許さない劣化ナッシングのサウンドを至高だと考えているように思われますが、僕が聞いていて感動するギタリストの多くの足元にボリュームペダルはセットされています。
つまり、音痩せをしているサウンドで僕は感動しているのです。
素晴らしい演奏の前では、僅かな音痩せなど、大きな問題ではないのです。
その大きな問題ではない問題に、大きくこだわってしまう僕は、きっとアホなのです。
でもね。
いーんです。
趣味だから。
話は戻りますが、サウンドはトータルでデザインするものだと思いますし、それには音量も含まれます。
単純にボリュームペダルで発生する変化(音痩せの有無)のみでサウンドの優劣を決めることは出来ないと思っていますし、バッキングやソロで音量を変化させ、その曲に表情をつけたほうが当然素晴らしい演奏になると思います。
そう考えると、ボリュームペダルの導入は、音痩せというデメリット以上のメリットがあると思うのです。
ま、僕は人前で演奏しないんですけどね。
で、僕の使い方ですが、ボードの最後尾にセットしてあります。
しかしこれは、僕の意図とは違う形になっております。
というのも、最初は歪の後ろで、揺れモノの前にセットするハズでした。
この使い方のメリットは、ボリュームペダルで音量を下げたとき、残響がプツッと切れるのではなく、余韻(残響)を残してくれるトコロです。
ボリューム奏法が足元で出来る感じですね。
で、実際にセッティングしてみたところ・・・
ビックリするほど音がショボい・・・(;・∀・)
もーショボショボ。
あれ?インピーダンスの選択を間違ったかな?
と思ってチェックしてみても、間違っている様子はありません。
どうやっても解消できないのです。
地元の楽器屋に相談の電話をしたのですが、「ウチで購入した商品以外の質問は受け付けない」という内容を、ものすごく丁寧な言い回しで回答されました。
いやー…
診断料払うから、問題点を指摘してほしいって頼んだんですけど…
酷いもんです。
せめて一度見て欲しかった。
凄く困ったので、ネットでエフェクターボードの制作を専門にしている方に相談したところ、快くご回答いただけました。
「相談料をお支払いします」とお伝えしたのですが、「実際に作業したわけではないので結構です」とのお返事を頂きました。
おいおい、どんだけ人格者なんだよ・・・
メチャクチャ良い人でした。
凄く丁寧な回答で、色々とアドバイスまで頂いて・・・何かでお返しをしたい気持ちです。
ちなみにこの方は札幌を拠点に活動している方で、ヘルニア持ちの方なのか、地獄に近いトコロにお住いの方なのか・・・
そんな名前で活動されておられます。
許可を取っていないのでお名前は載せられませんが、調べるとすぐヒットすると思いますので、これを読んだ方でボード制作を検討していたり、お悩みだったりする方は、一度相談してみられると良いと思います。
その方のアドバイスによると、ゲルマニウムトランジスタのファズが原因ではないかというコトでした。
ぐぬぬ…
ここでもインピーダンスが邪魔をします。
確かにファズを外せば正常に機能します。
でも、ファズが大好きな僕としては、ファズを外すことは考えられません。
解決策としてファズ~ボリュームペダルまでの間にクルーズマニアックサウンドのバッファを組み込むことを提案いただきました。
こいつはバイアス調整ノブが付いていて、バッファの掛かり具合がシームレスに調整できる優れものです。
シームレスに調整は可能ですが、言い換えればシームレスにバッファの影響を受ける・・・ともいえます。
メリットとデメリットを天秤にかけ、色々と検討したのですが、バッファ嫌いの僕は、この使い方を断念します。
その結果が前述の通り、ボードの最後尾での使い方でした。
エフェクターは揺れ物か空間系のいずれかが最低でも1つはオンになっているので、最後尾であればインピーダンス的には問題ありません。
正直、ゲルマのファズフェイス系はある程度ボリュームやゲインを上げて使いたかったし、その時に発生する音量差を調整するために検討したボリュームペダルの導入だったので、結構ショックでした。
しかし、妥協策の割に思ったより使い勝手も良いし、今のところ納得です。
満足ではないのです。
納得なのです。
致し方ない・・・と。
自らに言い聞かせます。
・・・
もー( TДT)
色々ややこしくて、おじさんこまっちゃうよー(# ゚Д゚)
もっと分かりやすく、簡単にしてくれよー(;´Д`)
と、ボリュームMAXで叫びたい出来事でした。
おしまい。