「ある」か「無い」かは大きな違い。どうもorhgです。

 

皆さん車で何キロの速度を出したことありますか?

公道なら法定速度がありますから、その範囲ですよね?

 

それらをぶっちぎるにはコースに出る必要がありますが、コースに出たことある人って限られますし、レースに出るに至っては、もう本当に極一部。

 

外国の速度無制限の道路も走ったことありませんし、そもそもあんまりスピード出すのは危ないのでやめましょう。

 

しかし、街にはモンスターパワーを持った超高級車がたくさん走っていますし、車好きの方はスペックについて熱いウンチクを語ってくれます。

 

そんな時、僕の頭にはいつも「?」マークがありました。

 

そんなに排気量いる?

そんなにスピード出す?

 

軽で十分でしょ?

 

はい、そうです。

まったく車に興味のない僕の意見です。

 

これをアンプに置き換えるとこうなります↓

 

 

TWO-ROCKのStudio Signature。

 

ハッキリ言って持ち腐れ。まったく僕には不釣り合い。

恐らく僕にはこのアンプのポテンシャルを発揮させることは無理だと理解しています。

 

ギターに興味の無いクルマ好きの人にしてみれば↓

 

君にこんなアンプ必要?

 

練習用トランジスタアンプで十分でしょ?

 

って感じでしょう!

でも欲しかったんです。

 

ツーロックとしてはエントリーモデルというか、小出力のモデルにしたトコロが、世間の批判から身をかわす努力をした痕跡です。

 

何度も言いますが、僕はヘタッピ。

コイツの能力を引き出す実力もなければ、防音室といった設備もありません。

 

でもいつか僕が上達したとき、最高のトーン・サウンドを引き出せるアイテムが「ある」のと「無い」のじゃ、えらい違いなんですよっ!

僕が死ぬまでヘタッピだという保証が、どこにあるんじゃいっ!

 

とゆーことで購入。

 

でもまぁ実際、35ワットといっても自宅ではボリュームを2にも上げられません。

なので、アッテネーターを使用しています。こちらもそのうち紹介したいと思います。

 

こちらのアンプを購入するまでのアンプ遍歴は、こんな感じです。

 

練習用トランジスタアンプ⇒

アンペグの50ワットチューブアンプ⇒

フェンダーのツイン⇒

ヒューマンギアのツイードデラックス

 

といった流れです。

もう少し詳しく書くと↓

 

練習用を卒業してチューブアンプが欲しいと、セール品だったアンペグを購入。

もちろん音のコトなんて分かりません。真空管が使われている。理由はそれで十分でした。

 

理想が無い以上、当然なんの感動もなく、こんなものかと使用します。

アンペグが悪いのではありません。僕が悪いのです。

 

その後、フェンダーのクリーンが良いと聞いてフェンダーアンプを探すも、歪チャンネルが欲しくてツインを選択。

クリーンに惹かれて買い替えを検討したにも関わらず、歪チャンネルに価値を見出だそうとするあたり、アホです。

しかし、サウンド云々の前に、あまりの音の大きさに使いこなせず小出力アンプを物色。

 

小出力といっても音質の妥協はしたくなくて、ヒューマンギアのツイードデラックス(20w)を購入。

宗教的な信者もいるヒューマンギアは、独特かつ断定的な物言いで賛否両論ありますが、実際音は良かったです。

でも、リバーブが付いていないことが不満。

 

どうしてもリバーブが欲しくなったことで色々と物色した結果、現在のツーロックに至る。

 

といった感じです。

 

僕はとにかく頭でっかちで、使いもしない機能や、良いとされているスペックに憧れる性質です。

歪にしても、アンプの歪が最高という論調に触れれば、パワーアンプをドライブさせることなど僕には無いのに、そういったアイテムが欲しくなるという、一種の困った病気持ちです。

 

そんな僕がある程度必要なスペックに絞って選べたのは成長の証です。

ま、そもそも最高峰のアイテムを揃えるだけのお金もないしね。

 

では、僕がアンプを選ぶときに考えていたことを言語化したいと思います。

 

・小出力

 ツイードデラックスタイプの20wでも自宅では鳴らしきれませんでした。10~頑張っても30wまで。

・クリーンが綺麗

 歪とクリーンなら、クリーンの優先順位が上。

・リバーブは必須

 自宅でうっとりするには必須。

・プリント基板は不可

 機材とは壊れるもの。修理不可の可能性が高い、プリント基板のアンプは嫌。

 

とまぁ、こんな条件です。

 

サウンド面でいうと、僕がこれまでで最も感動したアンプは、試奏で使わせてもらったフェンダーのvibrokingです。ホワイトトーレックスのモデルでした。

 

vibrokingで一番ビックリしたのは、音の速さです。本当に早い。

ピックが当たった時には音が出ているというか、なんだったらピックが当たる前から音が出ているんじゃないかと言うくらい早い。

 

クリスピーで透明感のあるクリーンと美しいリバーブは当時の僕には衝撃で、時間というバイアスもあってかどんどん美化され、今でも憧れのアンプです。

 

しかし、デカい、重い、爆音という事もあり、却下。

 

そうなると過去の経験の中に合格のアンプが思いつかないので、好きなサウンドをイメージしてみようと考えました。

 

好きなサウンドって、好きなアーティスト・ミュージシャンの中にヒントがあったりします。

 

僕はギタリストではクラプトン、レイボーン、ジョンメイヤーが好き。

そこで段々と見えてきました。

 

クラプトンはフェンダーユーザー。

レイボーンもフェンダーユーザーだし、ダンブルも使ってた。

ダンブルはフェンダーの改造やパーツの流用からスタートしたと聞いたことがあるし、レイボーンフリークのジョンメイヤーはツーロックユーザー。

 

フェンダー、ダンブル、ツーロック・・・みんなオトモダチ。ひゃっほー。

 

という事で、地方都市ではあるはずもないツーロックを、ユーチューブのサウンドレビュー動画のみで購入を決断。

 

東京の大手楽器店でも入荷待ちの状況で、数か月は待ちました。

 

その間、キャビネット探しも並行して行っており、こちらもそれなりにこだわったのですが、この話はまた今度にしたいと思います。

 

で、使ってみての感想です。

 

まず、憧れのvibrokingとは当然ながら全然違いました。

でも、いい音です。

 

だって高級アンプだからです。良い音のはずです。悪いわけがない。

良い音がしないのは僕の腕のせいさっ!と自分を責めました。

 

というのも、正直最初は全くピンと来ませんでした。

高いお金を払って、前のアンプのほうが好きだなんて・・・

 

既に資金捻出のため売却しており、レアアイテムなので欲しくても手に入るはずもなく、正直少し後悔していました。

 

しかし、色々と設定を煮詰めて、やっとこさ自分の好きな音が出せるようになるのです。

 

弾いていて自分の音にキュンとできる音です。

 

あーでもない、こーでもないと、シールド・電源ケーブル・エフェクター・スピーカーケーブルなど、色々とっかえひっかえやってみて1年位試行錯誤してましたね。

 

セッティングに時間かかりすぎなんですけど、僕の実力なんてそんなもんです。

 

そんなすぐに上手いこといかんて( ´Д`)=3

 

ノブの位置は写真の通りですので、同じアンプを持っている人は

「何だコイツ。こんな音が好きなのか。」

とディスって下さい↓

 

 

アンプの裏側に基本キャラクターを選択できるトグルスイッチが付いていて、

・Traditional Two-Rock Sound
・Matt Schofield Signature Sound
・Vintage Blackface Sound

の3つのモードから選ぶことになります。

 

 
ゲインストラクチャーって書いてあるところです。
 

最初は「フェンダータイプを売って手に入れたツーロックのアンプなんだから、ツーロックのモードでしょ」と、変なこだわりがありました。

こういった先入観とか思い込みがあると、その後をものすごくややこしくしてしまいます。

こんな感じ↓

 

どうやってもちょっと違う。

でも良い音ではあるので、少し違うけどそのまま使えちゃう。

でもやっぱり何か違う・・・という沼にハマります。

 

自分でも何が違うのか分からないから対処できない。

 

結局自分の好きな傾向がフェンダーなんだから、最初から素直にフェンダースタイルにすればよかったのです。

その後も、トーンはこうであるべき!とか、リバーブはこのくらい!とか、自分の中にある固定概念から脱却するのがまー大変!

 

脱却した結果が、さっきのノブの位置です。

アンプそのものの出音も良いですが、使っているエフェクターとの相性も、現状ではベストです。

 

歪のない完全にクリーンな状態にすると、パキパキとしたアタックの強い音になるので、ゲインはやや上げ目でピッキングで調節しています。

少し歪んでいたほうがクリーンの耳あたりも良いし、ファズとの相性も良いと感じています。

 

フロントパネルにある「ブライト」「ミッド」「ディープ」のトグルスイッチは、全部左側で固定。これが一番しっくりきました。

 

サウンドはというと、ギターを生音で弾いた時の質感がそのまま出る感じです。

当たり前のようですが、これって意外と出来ないことが多いと感じています。

 

ギターの生音が気持ち良いのに、アンプを通すと質感が変わる。

 

ハイがよく出るとか、ミッドが太いとか、僕もそんな形容詞に憧れて必要以上にノブを右に左に回したりしていましたが、そのままの音を出すというイメージが出来てから、弾くことが随分気持ちよくなりました。

 

EQで音を作ると、「このギターから、こんな音出てないのにな?」と感じて、補正するためにアンプやエフェクターのEQをイジることになり、どんどん沼に入っていました。

 

アッテネーターを使っているので倍音の感じとか多分多少変わっているのだと思いますが、そんなに気にならないレベルだし、これで好きな音が出るので気にしていません。

 

最終的な結論としては、これで満足しているので特に不満という不満はありません。

 

しかし、冒頭では「最高のトーンを出せる可能性のあるアイテム」とまで言っておいてナンですが、コイツじゃなくちゃ駄目ということもありません。

良い音もします。でも出せない音もあります。

 

色々な憧れと拘りから選びましたが、僕の使用環境で必要かつ最適かと言われれば違うでしょう。

正直、フェンダーのハンドワイアードのデラリバか、プリンストンリバーブが良かったのでないかと思います。

 

住宅事情、使用環境、予算などの制約のある中で全てを満たすことは不可能。

 

若干の後ろめたさと、無駄な背伸びをしたように感じています。

 

しかし、こういった経験をしないと、いつまでも「あれが良い」「いつかやってみたい」という思いが心のどこかで燻ってしまう性分なので、やってみて(買ってみて)良かったと思います。

この次買い替えることがあれば、出力・機能など、もっとダウンサイジングしたいと思います。

 

性格的にちょっと合わないかなーっと思いつつ、見た目がドストライクの彼女(彼氏)を無理してゲットしたっていう感じです。

 

付き合うのには良いんだけど、結婚となるとちょっと考えさせてっていう。

 

 

 

ご理解いただけると幸いです。

 

 

 

おしまい。