みんな大好きオーバードライブ。どうもorhgです。

 

こだわりのエフェクターが数多くある中で、最も数が多いのが歪み系でしょう。

中でもオーバードライブのカテゴリーに入るものはブースターにも使えたり、単体での歪でも使えたりと、便利と楽しみと沼とが共存する恐ろしい世界です。

 

僕もお金という制限こそあれ、それなりに買っては売り、売っては買いの繰り返しで今日に至ります。

皆さんはどんな歪を使っていますか?

 

日本人って他人の評価を気にする生き物です。他人の評価が良いということは、みんながそれを知っていて、試したことがあるということ。つまりポピュラーだということです。

その一方で他人と一緒はイヤという方も多くないですか?矛盾してるけど、こういう人多いですよね。

 

ポピュラーなものの中から、他人との差別化を図ろうとすると、結局他の人が買えないもの→高級なものに興味が移行していきます。

 

上手い人に限ってこのルールは当てはまらないような気がしますが、僕は自他ともに認める「上手い初心者」なので、バリバリ当てはまります。

評価が高くてユーザーも多く、リーズナブルなお値段のボスの名機で十分なのに、高校生でも買えるじゃん!という理由で敬遠。

ちょっとこだわった感を出したい。所有欲をみたしたい・・・そんな気持ちがあります。

 

だって趣味だからね。

 

という理由でたどり着いたのがVEMURAM(ヴェムラム)のJanray(ジャンレイ)です。

 

 

不純な動機で購入しましたが、そもそも試して駄目なら購入しないか、その後売却してしまうので、残っているこいつはやっぱり凄いやつです。

ちなみにこれまでのオーバードライブ遍歴は・・・

 

・TS-9(RE-jモディファイ)

・TS808(ヴィンテージ:4558オペアンプ)

・ティミー・初期型(ポールコクレイン)

・フルドライブ2・モズフェット(フルトーン)

・OCD(フルトーン)

・エタニティー・ハンドワイアード(ラブペダル)

・ケンタウルス・ゴールド絵無し(クロン)

・BBプリアンプ(エキゾチック)

・キングオブトーン(アナログマン)

etc・・・

 

凄いな-と自分でも思います。ちなみに全て売却。

珍しいものや高価なものにはミラクルが詰まっていると思っていたので、あの手この手で探し出しては購入していました。

この中ではケンタやキングオブトーン、オリジナルのTS808あたりはもったいないと言わざるを得ませんが、正直ピンと来なかったんですよね。あの時はこんなにプレミアがつくなんて思ってもいなかったのです。確実にしくじった。

 

最後まで残していたのは、意外にもフルドライブ2です。

 

僕が大切にしているのは低音のクリアさと、しっとり感です。エフェクターだから音が変わるのは当たり前ですが、変化した音は良いか悪いかよりも、好きか嫌いかが重要。

 

フルドライブ2が一番好きでした。モズフェットのFMモード。

低音はしっとりしているし、歪もうるさくない。音色も原音が残っているので、アンプで作った好きな音が上書きされることが少なくて良い。後ほんの少し、高音の太さがあれば・・・でもほんとに、あれは良いものだ・・・でした。

 

ティミーもケンタもキングオブトーンも低音がどうしても好きになれない。音もちょっと硬く感じる部分もあったように思います。

 

ネットのレビューや試奏動画で絶賛されている映像を見るたび、俺の感性がおかしいのか?と自己嫌悪になる始末。自分の良いと思うサウンドに自信が持てない・・・

 

一生懸命良い音だと思おうとしたけど、自分自身が一番気付いてるんだよね。お前の好きな音じゃないでしょ?って。

 

いやいや、巷ではこれが良いものとされてるんだよ。腕前がイマイチな僕には、まだ分からないだけさっ!

魚の内臓の苦みやコーヒーの苦みが旨いと感じるには経験が必要だし、ビールだって最初は美味くない人がほとんどでしょ?

そのうち分かる日が来る・・・と思っていましたが、その日は来ませんでした。ビールは未だに美味しくありません。

 

そして、これから先も来そうにない。じゃあお別れだね。ということで、円満に旅立っていきました。

 

そうそう、あと音の芯がボケるのも嫌い。

ここで僕の言う音の芯がボケるというのは、例えるなら欲しい音の太さを「膨らませた風船の横幅」だと思って下さい。

 

何言ってんの?と言われそうですが、まぁイメージだから。

 

んで、更に膨らませると横幅が広がりますよね。僕にとって欲しい幅(太さ)以上の太さは、飽和してボケた感じがして不要なのです。

 

だから、主に高音では適度な太さが欲しいけど、高音でほしい太さを求めると膨らました風船理論で5~6弦の太さが邪魔。低音を欲しい太さで収めると高音の太さが足りない・・・

 

音の善し悪しで語られることの多い「太さ」。上手い人は音が太くなると喜ぶかもしれないけど、僕は下手なのであんまり太くなりすぎると演奏しにくい。

 

そこへ来てジャンレイは現状、僕の要望をかなり満たしてくれます。

 

性能として低音はめちゃくちゃ出るのですが、低音と高音のトーンをそれぞれ結構下げると太いのにうるさくない。あれはトーンというよりブースト量のつまみなのかな?また、専用ドライバーで回すトリマーがあるのですが、あれで高音成分(プレゼンスみたいな感じ)を決めます。

 

簡単に言うと、EPブースターを自分好みにカスタマイズして、上質にした感じです。

 

低音はスッキリ。高音は適度にムッチリ。でも、太くするとありがちなモコモコ感がありません。爽やかさの喪失が無いのです。爽やかで太い。音色もしっとり目で、耳あたりが良い。ハムよりシングルが好きな僕にはThis is丁度いい!

 

ホントすげー。

 

売れてるものには理由があるんだなーと納得。

全然違うじゃん!と言われそうですが、僕がフルドライブ2に求めていたものが補完された感じ。

歪の量は多くないですが、歪の量が必要なら後段のディストーションにお願いするので、ここでの目的は達成です。

 

あと、お金さえ出せば買えるのもいいところ。

僕が他に挙げたエフェクターは、値段云々の前に在庫が無い。その存在が都市伝説かと思うものもありますが、ジャンレイは2カ月お昼ご飯を我慢すれば買えます。

 

僕の場合は3カ月かな?

 

お金ないからね。

 

おしまい。