上下の写真は施療用リングの
魂
が入ってるところです。
ものづくりの日本と言われた時代がありました。
オルゴンリングの始まりと言っていい
螺旋状リング
造り手の思い入れ
伝わるでしょうか・・・
造り手でないとわからない
譲れない物がある。
昔の日本には
造り手 → 卸 → 小売り → 消費者
という構図があって、
卸も小売りも、造り手の気持ちを汲み取り
「扱わせていただきありがとうございます」
という気持ちが造り手に伝わったものです。
造り手である私たちも
「うちの商品を扱っていただきましてありがとうございます」
といった
イーブンでウインウインな関係が築けていたと思います。
でも、造り手側は、売り手が少しでも利益が出るようにと
企業努力を重ね、相手にとって有益にと尽くしてきたものでした。
それが1995年に施行されたPL法(製造物責任法)
によって、崩れ始めていったと私は思っています。
制定前に製造物によるケガや人命を脅かす事件が多数報道され
この法案が可決されたことを覚えています。
「引き渡した製造物の欠損により他人の生命、
身体、又は財産を侵害したときは、
これによって生じた損害賠償をする責めに任ずる。」
となっていますが、施行後だんだんと雲行きが怪しくなっていきます。
まず、消費者が勘違いを始めることとなり、
商品の使用方法を誤り、
「これが曲がった」「欠けた」「どうしてくれるんだ」
と、返品ありきの間違った方向へ向かっていったのです。
それまで説明責任を果たしてくれていた「卸」「小売り」の人たちも
消費者からの苦情に対応できず、
製造元に返せばいい
という感覚になっていったのです。
私どもも刃物を造っていましたからいろいろとありました。
明らかに冷凍された物、硬い物に対して試みたか
不慮の出来事で落下させたかわからないですが、
そのような事でしか起こりえない欠損を
昔なら「それは引き取れませんよ」と
言ってくれていた卸や小売りの方も
「始末書を書いてください」
などと製造元に言って、返品を受け入れ、
返すような流れになってしまいました。
私たちが造ったものがいつしか
「売ってあげているんだぞ」
「使ってやってるんだぞ」
という心無い方が出てきて
信頼関係は崩れていくことになり、
今の日本の「ものづくり」が
衰退していったことは言うまでもありません。
飲食店に
「今日はこれだけの人数連れてきてやったぞ」
みたいな態度を取る方もいらっしゃいますが、
私はもともと大勢で飲んだりするより、
一人しっぽりとのほうが性に合ってるのです。
初めて行った地で、一人でカウンターに座り
料理人さんと会話しながら食べてみてください。
厨房での大将の姿勢や、おかみさんの笑顔の接客・・・
「大将、コレ絶品ですよ」
私にはそれが至福の時です。
正直、いろいろ思い出すこともあって、
その「もてなし」に涙が出る時もあります。
私どもも、農家さん料理人さんと一緒の気持ちで、
日々、大切に育てています。
大切に思って使ってくださっている皆様
本当にありがとうございます。