晴れた休日にはバイクに乗って出かける。
行ったことのないところへ通ったことのない道を通って行ってみる。
Tシャツ越しに太陽の光と風を受けながら人々の生活の間を走り抜け、
僕は幸せな気持ちになる。
僕らの住むこの世界は不条理で、ばかげていて、何の意味もなくて、
そこに住む僕らの暮らしや人生にも何の価値もないけれども、
それは十分わかっているのだけれども涙がこぼれそうなくらい幸せな気持ちになる。
それはどこかの誰かが歌っているようにあらゆる国境線を越えて荒野に花が咲くことや、
どこかの誰かが描いたように人や兎や栗鼠や小鳥が共にオーロラを見つめる光景の希望や喜びに似ている。
どんなに不条理で、ばかげていて、何の無意味な世界でもそんな希望や喜びが最後に残る。