クリスマスの聖なる香り
クリスマスプレゼントの起源は
新約聖書によると
電話もテレビもない2000年以上前、
東方の三賢人が
星に導かれて、
キリストの誕生を知り、
そのお祝いに
黄金・没薬(ミルラ)・乳香(フランキンセンス)を
贈ったという記述がされています。
これこそがクリスマスプレゼントのはじまりです。
ミルラやフランキンセンスは
植物の樹皮から、
染み出てくる樹脂で、
松やにのようなもの。
染み出てきた樹脂を乾燥させると
小さな石のような塊になります。
古代においては
黄金・貴金属以上の価値があり、とても高価なものでした。
寺院などでの宗教儀式の時は
薫香といって、この樹脂を焚き、
その立ち上ってくる香りで精神統一、
神とのつながりを求めていたのでしょう。
また病気の原因が悪霊と考えられていた時代は、
現代のように薬や医療で病気を治すわけではなく、
香りで病人を燻す治療行為も行われていたとか。
そして、このクリスマスの香りは
抗菌作用もとても高いものが多いのも、
昔の人たちは、
精油=抗菌=邪気を払うもの
ということを生活の中で知っていたのですね。
もともと香水を表す
Purfume (パフューム)は
煙を通して
という意味の造語。
香りのもととなる植物を燻して、
神とつながるという
人間と神のコミュニケーションの
手段でもあったのだと思います。
実際に
フランキンセンスや、
ミルラは・・・・
何とも言えない深い香り、
神々しい香りで、
とっても気持ちも落ち着く香りです。
気忙しい年末年始、
クリスマスのひととき
古代に思いをはせながら
香りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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