岩手市のエコな建築巡り | オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

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「オーガニックスタジオ新潟」社長のブログ。かっこいいエコハウスを提供するために日夜奮闘中。役立つ「家づくりの知識」は、オーガニックスタジオ新潟のHPにて更新。このブログでは個人的な関心ごとと「工務店経営」についてがテーマ

岩手で一泊して、午前中、
東北住建の瀬川さんのアテンドで、
盛岡市の建築の、私が興味ありそうなところへ
あちこち連れていってくれた。

 

 



まずは、東北住建の事務所見学。
仙台と盛岡の2つの拠点で、
東北でかなり大きな建材商社。
木村会長の時代で文化的な活動が
社風を品をよく変えた。

本社屋は西方設計の設計。
ファサードラタンの外装の、
木造3階建てのエコビルです。

 





紫波町のオガールタウンにも行ってきた。
紫波町は、1町8カ村が合併し誕生した。

 



紫波中央駅の西側が全くの原野であった。
町役場の老朽化に伴い、庁舎を移転し新設する。
さらに図書館、バレーボール、競技場、
野菜直販所など公共施設を集積させ、
地域的な魅力をつけた。
同時にエコと町並みに配慮した住宅街を造成。
それがオガールタウン。



すぐ脇にあった公社の造成団地が、
坪30万円で売り出しても売れず、
最後には10万ほどまで下げて販売していたのが、
隣接地にオガールタウンができたことで
総合的な魅力がアップして、
地価が30万円まで回復して全て売れたという。



行政主導の事業は、
失敗してそうなイメージだが
ここは違って、全国的な模範事例ということで
毎年200組もの視察が全国から押し寄せる。

みかん組の竹内さんが、
エコハウスの設計ガイドラインを
決めるなどのアドバイザーで参画。

 



しかし、このプロジェクトのウリであった、
バイオマス燃料でのセントラル熱供給や、
震災等の影響で、電線の地中埋設などが、
中途半端なのがやや残念だった。

なかなかうまくいかなかった要素も含め
勉強になります。


次に案内は、かなり進歩的な
高性能賃貸の事例です。
手掛けるのは 「くらしすた不動産
HP情報をみて欲しいが 非常に不動産屋ばなれをした

社会問題に切り込んでいる稀有な不動産屋です。


杉板外壁のファミリー向けのアパートが、ただならぬ雰囲気。
ボリュームが大きいのに極めて安い賃貸料。
これで計画が成り立つのか。
事業収支計画がなぞなくらいすごい。

瀬川さんいわく、建築的工夫と
岩手は建築費が安いからという。



杉板外壁での賃貸も、
新潟においても需要があることだろう。


東北住建の木村会長さんの
娘さんは、人気住宅作家の
中村好文事務所の元所員で
8年前に独立して設計事務所
atelier meie を開設。

店舗の設計事例も見せていただいたが
師匠譲りの静かで味わいのある作風。

 



このような建築的に面白い事例を、
瀬川さんがガイドで案内してくれた。

〆は創作盛岡冷麺。
うまかった~。

 

岩手市を巡った印象はランダムで言うと、

盛岡のプライド。やはり城下町。
バンカラで男性が育つ風土。

大谷翔平
インバウンド

 


(日本初の木の外壁のローソン!)
ニューヨーク・タイムズが選ぶ魅力的な街。
これからさらに伸びることであろう。

 

瀬川さん、色々良いところ見せてくれてありがとうございました!

 

 

 

おまけ:

帰りは郡山から新潟までバスで帰る。
午後は1本しかない。
それに合わせるために
郡山駅周辺をぶらぶら散策。
30年ぶりの郡山の街。

30年前のかつての輝きはなくて、
衰退ぶりに驚く。
北関東の主要都市も似たような状態になっているのだろうか。
駅の乗降客の半分はアジア系の労働者。
しかし、駅中の商業施設だけは若者中心に異常に賑わっている。

新潟駅も改修が進み、ショッピングセンターCoCoLoができて賑わっているが、
郡山のようになってしまうのだろうか?
駅だけが賑わう、超コンパクトシティ(汗