寒いときに、ストーブを語る | オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

「オーガニックスタジオ新潟」社長のブログ。かっこいいエコハウスを提供するために日夜奮闘中。役立つ「家づくりの知識」は、オーガニックスタジオ新潟のHPにて更新。このブログでは個人的な関心ごとと「工務店経営」についてがテーマ

薪ストーブの幸福感

 

 

このシーズンになると、いつもいいなと憧れるのが、
私の場合、薪ストーブです。
私の実家では、親父が薪ストーブをやっていて、
正月休みあたりに帰ると、その輻射熱の幸福感を
味わっていたものです。

 

(燕の家A 10年目の定期点検時の写真、1・2階とも24度で快適)

親父が計画して作られた実家は、
左官職人ならではの、壁はベト壁。

その後のリノベーションでわかったことですが、
そのベト壁を断熱材として考えていたようで、
現代感覚で言ったら、昭和の家のすごく寒い家です。
しかし、薪ストーブがあれば、パワフルだから、
ある程度快適に過ごせると睨んでいたようです。

 

(鹿児島のシンケンスタイル、カフェの事例)

 

 

実家のストーブでやらかした失敗

 


ストーブのある部屋の天井から空気を取り込んで、
それを2階にがらりで循環させる設えがあった。

実家に帰省すると、2階の予備室に布団を敷いて、
私は寝ることになるが、その薪ストーブの暖気が
上がってくるガラリから、1階のテレビの音が
聞こえてきて、うるさくて寝られない。

結局、これはダメだと、そのガラリは塞がれました。

数年薪ストーブは使われていたが、
煙突を断熱にしていなかったために、
1年間煙突掃除を怠ったら、煙突火災に
なってしまい大騒ぎ。

 

(薪をどう調達できるかが導入のカギになります)

地域の方々の冷たい目線があるから、
薪ストーブは撤去されて、FFストーブに
置き換わってしまった。

そのストーブは、離れの親父の隠れ家へと
移設されて、冬の寒さを取り、調理にも
使って親父の老後の喜びを支え続けました。

そういったのを全て見ているので、
面白さと困難さ、その両方を知っていますから、
皆さんにはお勧めすることもないし、ただ
その炎と共に、冬を越すことの快楽を、
自ら味わってみたい人には応援したいなとは
思います。

薪ストーブの解説動画も用意してますので、
興味ある方はどうぞ。

 

 


しかし、ご存知の通り、高性能住宅ですと、
薪ストーブのあのハイパワーは全く不要です。
6畳用のエアコン1台で全館暖房になる。

 

 

小さな炎で楽しむ

なので、炎だけ見たいという方には、
小さなエタノールランプがお勧めです。

 



煙突もいらないし、1冬30分くらい、
炎の鑑賞だけをしたいのであれば、
燃料も10リットルくらいの消費で済むはずです。

暖かくする目的ではなく、
炎を鑑賞するだけであるなら、薪ストーブに比べれば
官能さには劣りますが、それなりに楽しめます。