オフィスの断熱化で脱炭素社会に貢献する  | オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

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「オーガニックスタジオ新潟」社長のブログ。かっこいいエコハウスを提供するために日夜奮闘中。役立つ「家づくりの知識」は、オーガニックスタジオ新潟のHPにて更新。このブログでは個人的な関心ごとと「工務店経営」についてがテーマ

寒い事務所と 暖かい事務所の違い

 

オガスタも創業初期は大東建託のテナントを借りて
仕事をしていた。
 
冬季の光熱費は、ひと月 6万円以上していました。
4kwの出力のエアコン2台が 暖房運転でうなり声を立て、
それでも寒いから、石油ストーブが1台ついていた。

 

1階にいたが寒いので、天井がどうなっているか覗いたら、

2階の床の下地のALCが見えるだけで 断熱材は無く、

躯体内気流というレベルでなく、本当に風が吹いていた。

何をしても 寒いわけである。

 



自社の事務所を建て、断熱性能は格段に高まった。
付加断熱に樹脂窓で、Ua値は0.4くらいの高性能。 
冬季の電気代は、2.5万と半減した。

年間20万円は削減できたので、20年で400万削減するかっこうへ。
さらに 13kwのPV搭載で 年間40万円の売電収入が
20年間確実に見込まれて、初期投資を除くと500万円の経済効果がある。

合計で 900万円もお得という計算になります。

わずか20年で。

 

これをEB(エナジー・ベネフィット)といい、
その分、環境に貢献でき、会計への負担が減ることになる。
 

 

大事なのは労働環境の改善


実はこれ以上に NEB(エネルギー以外の便益)が大きい。
特に労働環境の改善がプライスレスです。

 

 


 
以前は 暖房しても寒いので、
ニトリのちゃんちゃんこを着て作業。
背中は守れても手がかじかんで効率は落ちる。

単板ガラスは表面も冷えまくるので、農業用のビニールシートを降ろし、
少しでも冷え込みを軽減しようとしてた。
こんな事務所で 高断熱住宅を提案しても説得力ないですね。

今は事務所内は 冬でも23度程度をキープ。
ワイシャツ1枚でよく軽装。  
圧倒的に疲れないし 生産性が向上する。

夏ももちろんぜんぜん違う。 
真夏でも、室温27度、湿度50%台で、
汗をかかないで仕事に集中できる。

 

脱炭素社会実現に 事務所の断熱改修を進めよう


CO2排出セクションでは家計だけでなく、事業所の部門でも
削減していかねばなりません。

事務所は、住宅より間仕切りの少なく、
断熱の改修は容易です。

内側からの付加断熱で 6面包み、樹脂内窓をとりつけるのが、
標準的な改修工事になろう。

仕事環境改善で、生産性向上と、
従業員の定着度の向上が期待出来るわけです。

問題は、仮住まいをどうするか?  
改修工事に合わせて、長期休暇を取ってもらう?
ないしは、工事期間だけ 借り住まいとするか?

一番確実で 楽なのは、事務所の転入の前に、
断熱改修工事を施してから、転入する。

小さな事務所の事例ですが、
森みわさんの事務所のスキームが有効かなと。

長めの賃貸契約をする際に、
断熱改修工事をすることを認めてもらい、
退去の際の原状回復は免除してもらう。
(元通りの寒い事務所に戻すのはナンセンス)

 

新潟県が音頭をとるのが最適だ


新潟県では、2022年の新年度から環境部が独立し、
脱炭素のための推進を今まで以上に進めやすくすると聞く。

やはり、一歩進んでいる、新潟市の環境政策課と協同で、 
住宅と事務所のエナジー・ラベルを制度化し、(地域独自基準)

事務所の賃貸での転出転入の際に、
性能の説明の義務化をすべきであろう。

そこで、県内の不動産の組合と連合で、
各事業者に啓もうするのがよいでしょう。

そうなれば、そのサポートとしての、省エネのコンサルティング業と、
オフィス断熱改修をするビジネスも生まれて、産業育成になります。