エジプトで糞コロガシの夢を見る | オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

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「オーガニックスタジオ新潟」社長のブログ。かっこいいエコハウスを提供するために日夜奮闘中。役立つ「家づくりの知識」は、オーガニックスタジオ新潟のHPにて更新。このブログでは個人的な関心ごとと「工務店経営」についてがテーマ

コロナで日本は事実上の鎖国となった。
そうなると 海外旅行は貴重になり価値が上がる。

もはや自由に満喫できない海外旅行。
そして、歳を取り行動力が衰え、さらに 遠のいていく。

なので、かつて旅した記憶を、
家づくりとは全然関係ないけど記事にしました。

ドイツに2年住んでいた時、
中近東は、実はヨーロッパからは近く、
日本から東南アジアに行く感覚です。

年に2回、2週間程度の休暇があったから
中東へは2回ほど旅行に行って、そのうちの1つ、
エジプトを縦断旅行したことがあります。

カイロからルクソールまで飛行機で飛び、
そこでタクシーをチャーターし、
アスワンまで陸路で向かった。

途中途中、遺跡をホッピングし訪れた。
ガイドブックも持たずに、地図だけで旅行をした。
NETも無い時代。30年前の話です。
よくやったもんだ。

治安があまり良くないが、
所々銃を持った観光警察がいるので
そんなに危険な感じをしない。

ナイル川にボートを浮かべていると
夕日で空が染まっていく。

ちょうどコーランが流れてきて
それがラマダーンの断食明けの合図である。

一斉にみんながランチボックス開けて
ご飯を食べている。 私らにはお構いなしで。

なんであなた方は断食をしてるんだ?

「健康にいいんだよ!」

なんとなく宗教的なタブーで
やっているのかと思いきや、

彼らにとっては、そうではなく健康法の感覚なようだ。

肯定的なイベントに感じているようだった。

 

今では日本を含め、先進諸国は文明病とも言える肥満と闘っている。

炭水化物を絶つダイエット。

16時間断食ダイエットは、内臓脂肪を減らすのに人気である。

 

実は、イスラムの方々の方が先進的であったとも言えるのかも。


イスラムはお酒を飲まないので、
夜になると娯楽が乏しくてつまらないが、

彼らはお酒を飲む事は、とても健康に悪いと固く信じている。

頭がバカになると信じている。

(はずれとも言えないような気もするが)


禁酒は禁欲的なことではなくて、健康上の理由らしい。
イスラム教とは、とても健康を重視してる宗教なんだなぁ。

行ってみないと、こういったことはわからない。

移動の道中
ナイルの川沿いの道から外れて、
サハラ砂漠まで内部まで入っていった。

一気にすべての植物が消え、
砂のだけの地平線が広がるだけの風景になる。

日差しは強烈。
気温は50度近くなり、
とてもじゃないが絶対的な「死」を感じる空間になる。
植物がない事は死を意味する。

 

ひょっとしたら ここには酸素が無いのではないかと

不安になるほどの強烈な光景であった。

砂漠から戻り、夕方はナイル川沿いのカフェで涼む。
ナイルは南から北に悠々と流れ、
メラメラと、真っ赤な太陽が西に沈む。

これほどダイレクトに
太陽が沈んでいくことを体感した事はなかった。

 



なんとも宇宙的な感覚が湧いてきた。

目に見えない、宙を覆うほどの
巨大フンコロガシが、後ろ足で、
太陽を操って、東から西に移動させている。

人類なんて とうぜん生まれもしていない
はるかかなたから
コロコロと 太陽は巡っているんだなと。
そんなイメージが不思議と湧いてきた。

行ってみないとわからない。
身体的に感じないと、分からないものもある。
(これって 住環境も同じなんであるが)

国内でもいいんだけれど、
多彩な経験を若い時にしておきたいものだ。

コロナでなかなか難しい。
だからこそ 旅の価値は高まったのだ。