台風19号は 気候変動の具体例 | オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

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「オーガニックスタジオ新潟」社長のブログ。かっこいいエコハウスを提供するために日夜奮闘中。役立つ「家づくりの知識」は、オーガニックスタジオ新潟のHPにて更新。このブログでは個人的な関心ごとと「工務店経営」についてがテーマ

皆様、これから直撃する台風への備えは
万全でらっしゃいますでしょうか?

昨日の夜、スーパーの駐車場は
夜にもかかわらずほぼ満員で、
非常食などの買い込みの対策を
している人が多かった風に見えました。

今回の台風は1000年に1度来るか来ないかの
勢いで首都圏を襲うとしております。

台風対策に対しての備えをお伝えするのは、
現在あらゆるメディアで繰り返し放送されているので
あえて言う必要はないでしょう。

そこで 私からは

1つのアプリケーションをお勧めしておきます。
windy はとても優れております。
https://www.windy.com/35.646/139.732?35.454,139.674,11

https://apps.apple.com/app/apple-store/id1161387262



世界中の気象状況の現在とこれからが
ビジュアルで確認できます。

ヨーロッパの優れた予報機関の情報を
ベースにしてるようで、
予報も極めて正確だと評判が良いです。

いろいろなエリアの暴風の状況を調べていて
唖然とするのは、本当に東京のど真ん中も
大変なことになりそうだということです。

例えば 東京の港区は、
最大風速51mメートルまで達するとのこと。

これに360をかければ時速に変換されるわけですが
時速183km/h。
高速道路をフェラーリのオープンカーで
フルアクセルを踏み込んだ状況です。
(やったことがないけど)

それくらいとてつもない風が
襲ってくることになります。
この風速は、地上10mの高さの
風のことなのですが、


東京には最大で247メートルの
タワーマンションが立っていて、

タワマン上層階は、最大100メートル位の、
時速360kmという、新幹線の営業最大スピードの320kmよりも早い!
強烈な風が襲ってくることになります。

ガラスの耐風圧強度は、
設計上計算されてるでしょうが、
長時間、建物が風に揺られて、そうとうに揺れるでしょうし
どんなことが起こるのか想像もつきません。

さらに心配なのが集中豪雨です。
伊豆半島は絶望的に被害に遭うリスクが高いのと、

もっと心配なのは、東京都の江戸川・
隅田川の堤防が決壊することです。

 

 



下町の墨田区・江東区などの5つの区は、
海面水位よりも低いところが多く、
中には海抜マイナス 10メートルという
とんでもないところもあります。

1度、洪水になると1週間以上
水が引かないとされています。

2019年の今年は、大きな転換期として
歴史に刻まれることになるでしょう。

日本にとって、こういった自然災害リスクが
高まっている理由は、
地球温暖化による気候変動が原因です。

 



2030年までにCO2を目標まで削減できなければ、
産業革命に比べて気温が1.5度上昇する。

仮に2度上昇すれば、
海面水位の上昇で2億8000万人の
家屋が水没するそうです。

全然削減、目標まで行っていないために
この勢いだと3度程度上昇しかねない。

このあたりは、16歳の環境活動家
グレタ・トゥーンベリさんの国連で訴えた報道で
みなさんは再確認したことでしょう。



 

気候変動後のこれからの日本というものは、
今回の19号のような、
1000年に1度というような超巨大 台風が、
毎年のように襲いかかってきても
おかしくない時代に突入するということです。

地球上で住める場所と、住めない場所が明確になる。
水没だけでなく、その逆の干ばつなど
住めるところを追われた環境難民が6億人も発生する。

 

日本においても、度重なる暴風雨被害に遭いやすいエリアや

沿岸部の洪水リスクの高いエリアも、
将来的にこうしたところには住めないと、

環境難民が発生することになると 私は考えます。
それが 令和元年の今年が分水嶺。

かなり絶望的な状況にも見えますが、
ただ指をくわえ、座して死ぬわけにはいかないから、

それぞれの立場で、やれる範囲で、
やるべきことをやらなければならないと思います。

私たちの場合は、今まで以上に
エコハウスを啓蒙して普及していく。

皆さんも、この台風に怯えることを
1つのきっかけにして、

これからの行動の選択する際には、
「環境」を意識して行動をする。

「街並みを良くする」ことと同様に、
資本主義社会の潮流を止めることは、きわめて困難な、
「大海の一滴」かもしれませんが、やれることからやっていく
気持ちと行動が求められてます。