全館空調の各方式を比較検証。日経ホームビルダー2019年10月号 | オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

「オーガニックスタジオ新潟」社長のブログ。かっこいいエコハウスを提供するために日夜奮闘中。役立つ「家づくりの知識」は、オーガニックスタジオ新潟のHPにて更新。このブログでは個人的な関心ごとと「工務店経営」についてがテーマ

日経ホームビルダーの全館空調特集が発売になりました。

 


新住協の鎌田方式の初の実践である、
オガスタの「中之島の家」の事例と、
桧家住宅のZ空調、
そして、東大坂本雄三さんの考案したマッハ・システム。


3つの実測データと、日経のライターたちの分析。
そして全館空調の失敗事例や注意点。
そして、既に存在している、16種類の全館空調システムの紹介など、
非常にお腹いっぱい。充実した内容になっております。


多分、階間エアコン方式は、オガスタが日本で最も搭載事例が多く、
一歩先行く作り手ではあるが、正直、以前と違って、
実務面であまり余裕がないもので、現地の温熱調査等はさほどやれてなく、
今回のホームビルダー側の温熱調査の分析はとてもありがたいし、
設計施工の改善に大いに勉強になりました。

 

エアコンへの通電量を計測できたので、 

冬季の使用量は測定してきましたが、

今までは よくわかっていない 夏季の消費電力もわかりました。

ハイシーズンで月5000円くらい。 ということは冷房シーズン全体で1万円くらい。

これは安い電気代で済んでいるという。

 



今回の記事を、大阪で丸一日一緒であった、
飯塚さんにもお見せしたところ
「かなり難解でわかりにくい」との感想であった。

大阪から戻ってきて、新田見ちゃんに読んでどうだった?
と聞いたら「わかりやすかった」との返事がある。

「なんで?」と聞いたら、
「普段から話題に出てる内容だったので」とのこと。

飯塚さんは、マニアックではないが、もちろん
一般水準以上には温熱にしろ設備にしろ知識がある方ですが、

全館空調の実際の事例に触れていないと、
誌面での数値の表してる意味や、
その各要素のつながり関係がぴんとこないようです。

 



すごく良い記事になってると思うのですが、
多分、そう思っているのは読者の90%は、
何が何だかわからない記事になっていると思われます。

今年の夏は大いに全館空調が注目された年であったと思うけれど、
やはり、この3つの事例をトータルで観察することで、
わかってはいたことですが、課題が明確になりました。

その課題その一
思ったより湿度が下がらないこと。

その2として、
カビが発生してしまわないかということ。


その2点の課題をどのように解決していったらいいのか

仙台で行われた 新住協総会の第2部では集中的に

検討されて かなり明確に整理されてきました。


記事のボリュームが多くなりすぎるので、
また改めて続きは記事にします。

 

追記:

参考までに、日経ホームビルダーは定期購読しないと読めませんが、

ばら売り対応もしているようです。

工務店は、業界3誌を定期購読して 勉強すべきだと思います。