エコハウスのお金以上に有意義な価値とは?  | オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

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「オーガニックスタジオ新潟」社長のブログ。かっこいいエコハウスを提供するために日夜奮闘中。役立つ「家づくりの知識」は、オーガニックスタジオ新潟のHPにて更新。このブログでは個人的な関心ごとと「工務店経営」についてがテーマ

40℃越えの猛暑の時に家の中はどうだったのか?

 

新潟県も台風のフェーン現象によって
14日15日と、40度を超える猛暑に見舞われてしまいました。



私の場合は、妻の実家のある茨城に行ってましたので、
最高気温は28度ほどと避暑地のようで大変助かりました。

いろいろな人に、その日どう過ごされたか聞いてみると
かなり明暗が分かれているようです。

 

エコハウスの場合


あるお客様と、その日は室内の様子はいかがでしたか?
と、お聞きしたところ。

家からは一歩も出ずに過ごしたけれど、
40度を超える暑い日であったことを、
夜のニュースで知り、驚いたという。
室温は26度台で快適であったとのこと。
夜も当然最低気温が30度くらいの熱帯夜であったが、
寝苦しいことのなかったとおっしゃる。

 

(その方の居間: 階間ACにより、1階天井表面が22℃の低温輻射冷房!)

 

 

昭和な感じの家の場合


ある人は、帰省した築45年の実家の暑さに閉口したそうです。

古い家は明るく明るくとしたいから、
窓も過剰に大きくついている。
方位も悪く、西東からもがっつり光の入る設計になっている。

気密も取れてないから、隙間から湿気もどんどん入り込んでくる。
エアコンのある部屋は温度は下がって、
人がいられるようになるけど、
一歩廊下に出て、トイレに入ろうとするならば、汗が噴き出てきて
のんびり用を足すこともままならなかったという。

お客さんの来る時しか使わない畳敷きの座敷は、
もちろん空調は効いていないから、
畳がたっぷり湿気を吸い込んで足がペタペタする。



寝室は2階にあるケースが多く、
寝る前に冷房で部屋を冷やしても、
天井には日中温められた熱がこもっているために、
オーブンのように輻射熱で1体が火照ってしまう。

追記: ブログの記事をお読みになった、あすと設計事務所の田頭様から、
お住まいのアパートのサーモ画像をいただきました。

新しい家でも安普請だとやはり快適ではない・・・・・

まさにオーブンです (涙

 


こんな状況下で、直接エアコンの冷たい風が当たっても、
暑さと寒さが混じった状態になり、とても気持ち悪い。

設計の阿部くんに言わせれば、
「温熱のしっかりした家と、そうでない家には、
1000万円以上の価値の差があるのではないか。」

うん さもあらん。 と思えたりする。
 

省エネ住宅という言葉では不十分

ただただ 快適であることの価値

 

かつて住宅の断熱化が、「省エネ住宅」と呼ばれていた時代は、
国策として、エネルギーがどれだけ削減できるかに価値があり、
家計においては、「光熱費削減」という、
お金が削減できるところに価値の重きを置いていたと思う。

だから、断熱でお金を投資しても、光熱費削減で回収できるまで
Xxx年もかかるから、やるだけ無駄という考えも未だにある。
国交省ですら、そうしたパラダイムに支配されているように思えます。



こうした経済的な便益だけでない、
「非経済的分野での便益」も大事だと、
皆さん、この夏は再確認できたのではないでしょうか?


ベネフィットとは便益で、
手に入れられる良いことです。

高性能なエコハウスのベネフィットは、
家の中での夏の暑さも、冬の寒さとも
おさらばしたことによって得られるいろいろなこと。

ヒートショック予防で、
健康面でのベネフィットに注目がされるようになりましたが、

さらにそれだけだけではなく、
ただ ただ 単に快適であることのベネフィットが一番大事です。

朝まで2階の寝室で寝ていても、
汗をかいて起きることもなく。
エアコンの風も音も感じることなく、
朝まで爆睡できることの快適さ。

冬も、廊下に出ようが、
脱衣所で裸になろうが寒さを感じない。
足元も暖かい快適さ。



家計が節約できて、長生きすることも、
究極で大事だと思うけど、それは結果として出てくるだけのことで、
冬と夏の、
日々日常の快適さこそが、1番ありがたいことであるように思われました。

(私は うちのお客さんとは違って、そんないい家に住んではいませんが。涙)