今回の特集は「リフォームの修羅場」ということで、
オドロオドロしいリフォームにおけるクレーム事例の特集が紹介されておりますが・・・・・・
特集その2は「ディテールで読み解く省エネ住宅」として、
堀部安嗣建築設計事務所の物件と、飯塚事務所とオガスタのコラボの「グランドピアノのある家」の2件が紹介されております。
設計界でのスーパースター堀部氏とは以前も、ビルダーズで同時掲載された経緯もあり、
今回で2回目で嬉しい限りです。
元堀部事務所の所員が、独立して工務店を開業し、神奈川に堀部ファンのお客様のための住宅を設計したという物件。
お客様も、工務店も良き理解者という大変恵まれた事例です。
堀部さんも初めての付加断熱へチャレンジした住宅ということで注目されています。
温暖地であるしリビングには薪ストーブがあるので、広いリビングダイニングには断熱性をあまり高めず、コストを抑え、
2階などの個室にあたる部分はなるべく温熱環境良くしてやりたいと、
「工事費用の追加分、半分払うので挑戦させて欲しい」と、2年前から意欲的に取り組んできた堀部氏の試験的な試みでした。
建具屋制作窓が性能が悪いのは仕方ないけど、個室へのサーモ久HはサーモスXにしておけば・・・という感想はありますが、
宇宙から見ても整っている屋根の設計と、読み込めば読み込むほど、味わいの深いプランニングになっております。
グランドピアノのある家の紹介は、日経ホームビルダー特有の徹底的に技術面にフォーカスを当てた詳しい情報が掲載されております。
やはり温熱だけではなく、前回の笹口の家も同様でしたが、屋根構造に断熱と耐震強度工夫がされていたのも特徴で、その技術的な部分を図解で詳しく解説しております。
数値的な性能もここで明記されておりまして、UA値、一次エネルギー消費量の削減が素晴らしい事はもちろんのこと、夏の涼しさの指標である平均日射熱取得率の低さも注目です。
利用している断熱材や用いた製品なども詳しく洗いざらい掲載されております。
業界誌なので、業界の方しか読んでおりませんが、
ご参考まで。