派手な会社は あんがいと赤字会社 | オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

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「オーガニックスタジオ新潟」社長のブログ。かっこいいエコハウスを提供するために日夜奮闘中。役立つ「家づくりの知識」は、オーガニックスタジオ新潟のHPにて更新。このブログでは個人的な関心ごとと「工務店経営」についてがテーマ

派手な会社は あんがいと赤字会社


苦しい会社は、販売不振を脱却しようと、広告宣伝にジャブジャブお金を使うことが多い。

とある住宅雑誌のパーティーで、ある中堅ビルダーの専務さんを目にした。
そのビルダーはその住宅雑誌に一番長く、欠かさず広告を出稿してくれているということで、
祝辞のスピーチも頼まれていた。


その1週間後に、そのビルダーは突然に倒産してしまった。
パーティーでは専務と談笑したが、全くそういった予兆を感じる事はなかった。
本人も多分倒産することを知らされず、
社長のみがそのXデイを知っていたのだと噂された。

 

広告宣伝費は削りにくい

そのビルダーは、雑誌広告だけでなく、
新潟市内の目立つ場所にショールームも設け、
テレビCMもしていたぐらいで、目立つ存在ではあったが、
まさかと当時はみんな驚いた。 


(古い読者は恋するフォーチュンクッキー事件といえば

お!っと思うことであろう)

 



売り上げが落ちて住宅会社は倒産します。
だから 会社が苦しくても、従業員のボーナスは支給できなくなったとしても
売上げの減る可能性のある 広告宣伝を削りにくい。

 

見えっ張りな社長 VS ケチな社長

私は、工務店の経営を研究するのが趣味で、
全国の気になるビルダーを財務や販管費も合わせてして分析しておりますが、
一般的傾向として、表向きが派手に見える会社ほど財務内容は良くないものです。

業界誌に登場して 最先端だともてはやされてるなと感じ、いざ調べてみるととんでもないということもたびたびです。

その逆に、地味目で堅実味の感じられる会社の方が信用が高い傾向にあります。

 

経営指南しているコンサルティング会社や、仲の良い仲間の影響を受けるケースが多いようで、

何を信じるかというのが 大きな分岐点となるのですが・・・・・。

 

特に中小企業の浮き沈みは、9割は社長に責任があると思います。

一番の敵は見えっ張りでしょうね。

 

最初の投資の時にはドキドキしていても、だんだん慎重性がマヒをしてくる。

周りにちやほやされて銀行もいくらでも貸すもんだから 身の丈以上の投資をしてしまう。

 

人間は、もともと群れて生活していた動物だから、自己欲の強い経営者は、

多くの従業員へと増やしたほうが 群れのリーダーとしては気持ちよい。

人間の成長スピード以上に人員を増やすもんだから生産性が落ちる。

 



こんな感じで経営者側の性質の影響が大きいのです。
見栄っ張りで派手な社長と、地味でケチの社長がいるならば
後者のほうが長く生き残るということです。