禁煙の切り札はチャンピックス!
すばらしい効果
タバコをやめることの効用は膨大である。
味覚障害が治り、肉が死ぬほどうまく感じるようになる。
経済的な効用は、前回の記事で具体的に検証しました。
しかし、ニコチン中毒患者は、そんなことについては重々承知である。
それでもやめられないのは 中毒だからである。
ヘロインよりコカインよりも依存症になりやすく、
一度なってしまえばヘロインと同じくらいやめることが困難であるという。
(田代まさしさんのビフォーアフター。 薬中は廃人にさせる)
モルヒネは、ASUKAのように幻覚・妄想を引き起こすほど毒性が強いが、
ニコチンはそこまで強くないから、国が管理する合法ドラックである。
ギャンブル依存症の人間にとっての公営ギャンブルである競馬や競輪のようなものだ。
国が胴元の集金装置に 生かさず殺さずで食い物にされている。
さてさて、
ニコチンは毒性が弱いが、即効性が他のドラックに比べて圧倒的に早い。
シャブ(覚せい剤)は静脈注射をしますが、タバコは気管内投与になる。
静脈から心臓に巡る速度が短縮され、ニコチンは7秒で脳まで作用する。
つまり、欲しいときに即効で効き、また吸い方によって容易に効果の強さを調節することができるのです。これの魅力で、ニコチン中毒者が大量に造られてきた。
ニコチンは神経伝達物質にそっくりの構造をしているため、脳の神経細胞が伝達物質の代わりにニコチンを受け入れてしまい反応を起こしてしまいます。
通常の脳からも神経伝達物質は分泌されているけど、はるかに上回る大量のニコチンが脳に到達すると、受容体(レセプター)の数を増やして対応しようとします。
つまり、タバコのニコチンで、脳細胞に変化が起こります。
これは脳細胞がニコチン依存症という病的な状態になったことを意味しています。
ニコチンが、正常の神経伝達物質の代わりに、脳細胞に刺さって脳が働いているイメージです。ニコチンが切れれば、脳の働きは低下してしまいます。
そうすると、イライラしたり、タバコが吸いたくてたまらなくなったりします。
喫煙は、ニコチンによる脳の病気です。
ニコチン依存症のメカニズムを知ってしまうと、
だから、ニコチネルパッドやニコレットのような、ニコチン摂取をする禁煙補助薬は、
ニコチン依存症の治療法としては向かないと思います。
吸うと7秒で脳に突き刺さる刺激でなく、だらだら脳にニコチンを供給し続ける。
ニコチンのアップダウンを平坦にしようということですが、依存していることに変わりなく、
辞めるのが難しいと思います。
また、近ごろ、アイコスのような電子タバコで、タバコをやめた気になっている人もいますが、これも同様にニコチン依存症には変わりない。
むしろ、経口でタール無しの「純ニコチン」が、がつんと摂取できるので、
タバコよりもおいしいという話である。
やめる気のない愛煙家はタールなどの発がん性物質が少ない分だけ
健康リスクは低いので、よろしいと思います。
しかし、ニコチンに支配されている人生に終止符を打ちたいならば、禁煙するしかない。
本気で禁煙したいなら、禁煙外来をお勧めします。
すると、禁煙の切り札である「チャンピックス」を処方してくれる。
こいつが ニコチンが脳に突き刺さる先手を打って、脳に突き刺さる。
緩やかに満足中枢を刺激し続けることで、ニコチン禁断症状を抑えることができる。
だから、タバコを吸いたいと思わなくなる。
吸ってもタールの味しかし無くなるから
気持ち悪くて吸えなくなる。
すばらしい薬です。
医学って素晴らしい! 本気でそう思いました。
チャンピックスとアレン・カー著の禁煙本のダブル効果で、
30年間吸い続けた私も、つらい思いをせずに禁煙に成功しました。
喫煙者の6割以上が禁煙を考えているという。
そうした 潜在的な希望者は ぜひ 今回の記事を参考にしていただきたい。
それと 親しい方で喫煙者がいらっしゃったら
この一連のブログ記事を見るようにお勧めください。