山古志の牛の角突きを見てきた。 | オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

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「オーガニックスタジオ新潟」社長のブログ。かっこいいエコハウスを提供するために日夜奮闘中。役立つ「家づくりの知識」は、オーガニックスタジオ新潟のHPにて更新。このブログでは個人的な関心ごとと「工務店経営」についてがテーマ

山古志の牛の角突きをあの日に見てきた。

 

10月23日で 中越地震からちょうど12年経過した。

暦が一回りした勘定だ。

 

 

中越地震で全村避難となった 旧山古志にそのに日行ってきた。

被災地のその後を見たいのと、闘牛の観戦です。 

 

50年近く住んでいて 闘牛を見るのは初。

大迫力に感動。 1トンを超える筋肉が鈍い音をあげてぶつかり合う。

 

 

この筋肉を見よ!

 

まさに相撲だ。  

 

相撲が国技であり、神々しいのと同様、

 

闘牛も神々しい。

 

 

柵際で写真を撮っていたが、 取り組みが過熱!

牛の足が場外へ、 カメラマンたちパニック!

「おーい だいじょうぶか!!」 と声をかけるリーダー。

 

 

取組みは綱もつけない。 オス牛の闘争本能むき出しの

ガチンコバトルです。

 

 

 

山古志の闘牛のいいところは、みんな引き分けであること。

牛が怪我しそうになったら 「角突き勢子」とよばれる男衆が闘いをやめさせる。

足に縄をかけ勢いをそぐ。 牛は足の縄が大嫌い。

この2頭は それでもなかなか収まらない。

 

牛は鼻が弱点で、鼻のわっかをつかみひっぱるとおとなしくなる。

しかし、油断すると角に人間は弾き飛ばされてケガするかもしれない。

経験と勇気が必要だ。

 

 

滝沢馬琴の作品にも登場する、

山古志の闘牛(牛の角突き)は1000年の歴史があり、

日本に6つある闘牛としては唯一の国の重要無形民族文化財であるという。

 

 

こんなにすごい文化があったんだ。

自宅から車で1時間半も来れば見れたのに。

 

あんがい 新潟県人こそが 牛の角突きを見ていないし関心も薄いのでは。

田んぼに普通に白鳥がエサを食べている光景を通勤途中で見ても

気に留めないように

 

わたしがそうなのだが、こんなお宝を見ないでひょうひょうとしていた自分が恥ずかしい。

 

そして 見終えると、

どこまでも奥の深い新潟の文化への誇りを感じずにはいられない。

 

 

 

しかし、震災から12年でわずか1000人規模まで人口が半減し、

限界集落化していく山古志で

100年後も、いや 30年後にもこの角突きが果たして見ることができるのか?

 

公共工事で土木工事で何億円と 山につぎ込んでも、

人がいなくなったらどうしようもない。

 

変わりゆく山間集落の未来を憂う。

 

しかし、 暮らしと 集落の文化の魅力 それと愛着。

加えて 安定した収益を生む 仕事があれば 滅びはしない。

 

角突きは山古志の文化の頂点であり プライドだ。

 

横綱に乗り 誇らしげな少年に 希望を感じる。

 

牛同様に 少年も 神々しい。

 

 

 

山古志での闘牛は、今年は12回開催される。 

冬季はやらないので残すところ 11月3日のあと1回だけです

山古志牛の5Aランクの串焼きもくえますし、 (激うま!) 

興味ある方はぜひ観戦に行ってみてはいかがでしょう。