北海道の常識④ 「2×6が人気である」 | オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

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北海道の常識④ 「2×6が人気である」

新潟や北陸は日本でも最も2×4工法が少ないエリアだという。
新潟では三井ホームくらいじゃないんだろうか? 
ツーバイの現場なんて見たことが無い。


アース21の代表である、キクザワさんの現場を見せていただき大変に勉強になりました。
腰窓の上に、補強のために梁が来るのが特徴になる。
だから、「天井まで窓にする」という、私らもよくする手法は苦手である。


北海道はツーバイフォー住宅の比率が日本一多いエリアである。
特に十勝エリアでは多いそうだ。
2×4だと 壁の厚みは約9cm。それだと断熱材の厚み不足で2×6で14cmの断熱材が入るようにするのがベースになる。

アース21の会場で、幕別町の岡本建設様とウッズ建築設計の山口様という、その方面のスペシャリストに聞いてみた。



相模 「なぜ北海道はツーバイが多いのでしょう?」 

「まず、北海道の山にある木材は、トドマツ・カラマツが中心で、道南の一部にしか杉が無いことが要因です。円高になり、杉を本土から持ってくるよりも、2x4材を輸入して作ったほうがよいということになった。
さらに気密断熱性能が安定して出しやすい。懐も小さく暖房の気積も小さくできるという理由も加わって広がっていきました」
とのこと。


だから在来工法においても柱はホワイトウッド集成材が一般的。
我々のような、杉の無垢の柱が独立して立つ空間というのは珍しいようです。
柱を出したいなら、ポスト&ビームのほうが認知があるようです。


相模「2×4では構造材を軸組み工法より4割多く使う、という説明を聞いたことがあるけれど、パッと見は木材使用量はそれほど変わらないように思いますが?」

「木材使用量はほぼ変わりませんね。ただ、2x4は利用する木材が9割くらいが構造強度に影響を与えている。木軸工法の場合は羽柄材として構造を引き受けない下地での利用が多く、そういう意味で、構造での利用率が高いといえるでしょう。」

札幌市のシンボルである時計台は、2x4工法の前身である「バルーン工法」で建てられているという。クラーク博士を初代学長とした北大の、2代目の学長の時代に建てられた。
北米生まれのツーバイフォー住宅が、すんなり支持されるのはそんな歴史も関係しているのかもしれません。
2x4の歴史を知りたいなら「工房のスタッフブログのこの記事が素晴らしい。