タイルゴージャスな家 五十嵐の家F
タイル職人であるお施主様。
自分の家は自分らしく、タイルを贅沢に利用した。
普段は車のショールームや、リゾートホテルなどの大きな物件の仕事をなさっている。
特にホテルなどは、高価なタイルを効果的に使い豪華に仕上げる傾向が強い。
タイルはカットロスなどを見越して材料を揃えたりするので、完成後にあまりのタイルとかが出てくる。
ご主人様の目にかなった、いいタイル。
捨てずに一部コレクションなさっていたんだろう。 たぶん。
内部の水回りは施工面積が大きくないので、そうした余りものにはうってつけ。
外壁は面積が大きいんで、材料を取り寄せて張った。
当初は設計した山下さんと、重厚感のあるタイルと、軽い杉板外壁との相性としてどうなるものか。若干気になったが、貼り終わって目が慣れてくるとじわじわよく見えてくる。
要所、要所のタイル仕上が素晴らしく、住宅の空間レベルではなくなっているのに驚きました。 「やっぱり 素材そのものの力ってすごいなぁ」
いいなぁとお思いの読者の方。
うかつにまねをしようにも、同じ施工をやるには、それなりに値が張るものであることを覚悟せよ。
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タイル職人であるということは、左官作業も相性が良い。
本職ではないのだけど、あっという間にコツをつかみ、本職顔負けで内装の塗り壁も自分でなさった。
「自分のことは自分でする」=Do It Yourself
オガスタ史上、もっとも大規模なDIY工事を伴った案件となった。
おまけ:
内装タイルというものは時々の流行があるようで、一昔前はランダムな配色のモザイクタイルが流行ったが、近頃は横長のタイルが人気化している。
店舗ではデコレイティブな凝ったタイルをアクセント壁として、ライティングで浮き立たせることも人気のようだ。
住宅の場合はロングライフだから、飽きのでないレベルで派手さは控えめにしたいものです。