屋根から決まったデザイン(ゼロエネ住宅 春日町の家①) | オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

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屋根から決まったデザイン(ゼロエネ住宅 春日町の家①)

建てて住んでいる人のインタビュー、「お客様の声」に春日町が追加されました
そこで、この住宅の特徴をご紹介しましょう。

春日町は新潟駅まで歩けるほどの都市部にあります。
以前の建物は密集地域だが、設計が悪く、昼間でお真っ暗け。
老朽化も進み、いよいよ建替えなければならないで動き出したのだと思います。

設計上のポイント
① 2世帯住宅。 親世帯・子世帯・共有スペースの関係性。
② 全量買い取りのソーラー発電を希望。片流れの20坪の広さがある屋根。
③ 準防火地域における窓の設計。





①親世帯・子世帯の人間関係(距離感)を空間に反映することは、当たり前な配慮です。 特に音のするリビング回りと親世帯寝室との距離感が必要です。


駐車場スペースと、延焼ラインを稼ぐための離隔を考慮して、自然と敷地での配置計画が決まりました。

加えて、10Kwのソーラーパネル搭載のために、屋根を片流れにすることは分かっていたので、ロフト併用で書斎納戸スペースを設け、空間活用度を上げております。




「デザインは勝手に決まってくる」




太陽光パネル設置のために屋根は南へと傾斜する。
ということは妻方向が道路側になるので三角屋根になる。
落雪が隣の家にぶつからないように緩勾配となると、自然に決まってくる。

2階の壁と窓とがデザイン上重要になる。
バラバラで壁を分節せずに、戸袋のような印象の杉板壁と窓をセットで一塊にして、霧よけで一体感を出す。
それと下屋の軒先が連動し、落ち着いた印象へと持っていく。


敷地の関係でアプローチが十分に設けられないのだが、玄関があからさまにならぬよう、最小限の植栽と塀とで景色も作る。これがあると無しとでは印象は全く別の家になる。






空間有効活用のために、玄関位置は家の中心になる。
そのことで右に親世帯、左に共有スペースとなるし、廊下が最小限になる。
その代りに注意しないと玄関は暗くなる。
脇に小窓はつけたが不足すると思い、2階の床をポリカーボ板にして光を落とすようにした。