センチメンタルな ぶらり東京2014 代官山~渋谷~青山 | オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

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センチメンタルな ぶらり東京 代官山~渋谷~青山

基本的に出不精のわたしです。
東京にはよほどのことが無いとでかけません。
3年ぶりの東京。会いたい人と会った合間を使ってぶらりと東京の街を歩く。

「地球の歩き方」という旅行者ガイドがありますが、旅の基本は歩くことです。
パリでも京都でも、歩け歩け。 ひたすら歩け。
歩けば風景が変わり、それで旅になる。

東京に関しては 学生時代には神宮前5丁目に住んでいたので、頭の中には25年前の東京がマッピングされている。それが4半世紀の時間を経るとどうなるのか?
「へぇ~こんなんになってしまったんだ!」との驚きの連続です。
浦島太郎の気持ちがよく分かる。
良い脳みそへの刺激を受けてきました。

まずは 山下さん一押しの代官山です。 ここはヒルサイドテラスの建築群が有名で、25年前にも「かっこいい場所がある」ということで歩いて訪ねたことがあります。
当時は代官山にも同潤会アパートメントがあったような時代です。
当時と変わることなくありました。ほっとします。





しかし、代官山の目的地は 蔦屋書店です。 ツタヤはどこの町にもありますが、このツタヤは「世界で最も美しい書店」という書籍に、日本で唯一掲載されている。
日本一、ぜいたくで美しい書店です。外国人のだれかさんが設計したとのこと。



店内撮影が禁止なので撮りませんでしたが、3つのブロックで建物は構成され、ともかく建築的におもしろい。人間の身体感覚をよく計算された小間で分節され、歩くほどに目線が切り替わり、空間が変化してたのしい。
さながら回遊式庭園のようなたのしさ。そして贅沢な空間です。 わざわざ来た甲斐があった。
特にカフェラ・ウンジがあるのですが、超高級ホテルのラウンジ以上にラグジュアリー。
時間が許せばコーヒーのいっぱいでも飲みたかったが、歩け歩け。



代官山(猿楽町)から鉢山町、桜丘町をぶらぶらと歩く。 このラインは超高級住宅街である。10mを超えるケヤキが数多く残る地域。緑化度合いが強い地域ほどステイタスが高い。そのなかで あえてトタン板の丸波を錆させて、下部を苔で緑化させてデザインしようとした意欲を感じる壁を見つけた。
気持ちは分かるが、やはり苔の壁面緑化は難しい。失敗していた。



渋谷の駅は完全の当時の面影はない。
ヒカリイエだかなんだか分からんが 商業ビルもできてくっついて、立体的な迷宮になっており、何が何だかわからない。増殖した建築細胞のようだ。
おお!! ここにあったか岡本太郎!「明日の神話」である。
メキシコで行方不明になっていた大作は、渋谷でタダで鑑賞できる。これが見たかった。




渋谷の街は、駅は迷子になってしまうほど変わり果てましたが、スペイン坂付近は当時の建物も多く雰囲気を良く残している。
しかし、一等級の場所の顔触れには変化がある。
H&Mやユニクロみたいなファストファッションが目立つ。



当時の渋谷は西武が元気で消費カルチャーをリードしていた。
西武でも特に進歩的で実験的な「SEED」というビルが好きでよく通っていたが、今は無印良品が入っている。
ユニクロにしろMUJIにしろ、新潟でも買えるんだよ。
なんだか 日本はスーパーフラットなファスト化、マック化してきているんだな。

渋谷から宮益坂を登り、神宮前に。
かつて紀伊国屋スーパーのあった場所。このスーパーの裏に大学の寮がかつてあって、4年間住んでいた。しかし紀伊国屋は、ぐにゃっとねじれたガラス張りのビルになっている。3年前に見た時、あまりの青山・表参道地区の変わりようにぶっとんだが、また来てしまった。




25年前から変わらずあり続けてくれた、よく通ったドトールで一休み。
コーヒーの味は変わらぬが、窓からの景色は全く変わっていた。