フローリング、エイジング塗装の方法 | オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

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「オーガニックスタジオ新潟」社長のブログ。かっこいいエコハウスを提供するために日夜奮闘中。役立つ「家づくりの知識」は、オーガニックスタジオ新潟のHPにて更新。このブログでは個人的な関心ごとと「工務店経営」についてがテーマ

フローリング、エイジング塗装の方法

事務所が手狭になり、横のテナントも借りてぶち抜いて、スペースが2倍になりました。これでスタッフ増員が可能になり、2組同時に打ち合わせや、打ち合わせの時の託児スペースも確保できるようになります。
打ち合わせスペースはどうせだったら雰囲気を変えて、シックな感じにしようと計画。
当初は土足にしようと、普段、ウッドデッキに使っているウエスタンレッドシダーを張りました。そのままの色味にするか、古色に着色するか。
ちょっとは悩んだけれど、古建具のストックもあるし、古ダンスを買ちゃったし、レトロ感があるほうがイイだろうとエイジング塗装をすることに。
墨と弁柄で色合わせして着色もいいけれど、川崎君が考案した「茶墨」で塗見本をつくってみるとけっこういける。
塗装の工程も、飛騨高山あたりのやり方を参考に、ひと手間加えてみました。

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エイジング塗装の手順

① 240番にてサンダーで素地調整。
② 薄い茶墨の顔料を塗る。
③ 建築用菜種油を含浸させ、2日以上寝かせる。
④ 亜麻仁油をポリッシャーで塗りこむ。

感想:
なぜ、菜種油を最初に塗るのかは、塗ればわかるが、ぐいぐいとしみ込んでいく。
これで、透明感といいますか、油のしぶとさが出るのだと思う。
後々の艶の上がり方で差が出るのではないでしょうか?
針葉樹は吸い込みが激しいから、含浸の油と、表面のコーティングの油とを分けて塗る。
これは、伝統的な技能で、先人たちの知恵です。
普段の広葉樹はそこまでの含浸はないので、この工程は不要だし、ヒノキのフローリングでも油っけが多いから不要だと思われます。
最後の仕上げはあえて蜜蝋の入っていない、オイル仕上げとなるので、木肌の質感がそのまま感じられる。ただし、住宅では防汚という意味でも、蜜ろうワックスが無難でしょう。 上級者向け。 
蜜蝋ワックス仕上げで1/4程度仕上げてみて比較してみたが、こちらのほうが目が強く出て照りがある感じ。これはこれでいいし好みもあろう。
着色するんだったら、もっと安い杉のフローリングでもよかったかもしれません。WRCのほうが当然高いです。 目が積んでいるから杉よりはかっこいいけれど、杉で充分だなと思いました。
ほぼ、スペースとしては完成しましたが、特注のソファ・チェアーなどが納品されていなくて、暫定的な運用です。
すべて 店舗が完成したら ブログなどでお披露目します。


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