◎ 夏の癒しガーデンにビオトープ
オガスタ史上最大の外構計画。「上館の家」にも緑が茂りだしました。
「公園のようだ」という評価をよく耳にします。
広い造園計画だったので、かねてからやりたかったビオトープを押し売りしました。
下屋の軒先をこれでもかと長くし、雨どいを省き、雨落ちに落ちるような設計になっております。これにより軒先が美しくなり、一番いたむ雨どいをが無いから維持管理コストがのちのち安くなるメリットもあります。
もちろん、雨も楽しい。
丸山景右先生じゃないですけど「雨楽な家」のリアルバージョン。
これは北方博物館での経験 からの構想で、機会があれば常にやりたい方法です。
雨落ちから池へと、せせらぎとなり雨水は注ぎ、溢れ出して側溝へと排水されます。
池というと「鯉池」を思い浮かべる人もいますが、あれはバックグラウンドに大きな浄化槽が必要だし、ポンプでの循環も必要で金がかかる。
ここはボウフラ除けのメダカだけだからポンプが無くとも維持管理可能。
魚の糞は、池の土に住む硝化バクテリアによりアンモニアが分解され、抽水植物により吸収され自然浄化されます。
ボウフラもわくし、時にはゲンゴロウも住みつきます。トンボのヤゴが住みつき、羽化するのも見ることができるかもしれません。
ここはミクロコスモスの生態系となります。
まだ、夏の盛りでないし、1年目だから植生はまだまだ。
抽水植物を採取しながら多様性を高めてみるのも一興。成長させてゆく楽しみです。
当初はヒメダカを5匹購入して放流したのですが、カラスに視認されて捕食されました。やはり地元の黒メダカですね。これは捕食されておりません。
40匹ぐらいが群れてメダカの学校を形成しておりました。
ここまで本格的なものでなくとも、睡蓮鉢を利用して簡易的に楽しむことができます。 「上館の家」オーナー様も、玄関先で楽しんでおりました。 鉢もシンプルでよいチョイスです。
もしもなさる場合は、購入できる限り最大のものをお勧めします。
小さいと冬にメダカが凍結して全滅する可能性が極めて高いです。
メダカは卵を産み自然に繁殖し代を重ねます。我が家のメダカは10年以上経過しますが、近親交配の奇形などはありません。でもそろそろ種をミックスしたほうがいいころです。
睡蓮鉢はベトナムや中国の素朴なものが個人的には好きです。
国内の信楽焼きのものが良くありますが、高いし釉薬でつやつやでダサい。
やはりそうした素朴系は人気のようで、完売のサイトばかりです。
抽水性植物のNET通販といえば、杜若園芸
ですね。
ここのリンク先のL型の鉢なんかいいかも。
(たぶん、この記事で速攻売り切れますので先着順です。)
植物も珍しいのが買えますが、野外でまずは採取してみてください。
田舎のあぜ道にはいろいろ生えてますから買わなくても楽しめます。
以前、天野尚氏のADAで、天野氏デザインの睡蓮鉢が4年ほど前まで売られておりましたが、今思えば、あれが一番シンプルでいいですわ。
販売管理が非常に大変なので好評だったけどおやめになった模様です。
頑張って、お気に入りの鉢を探してビオトープチャレンジしてください。
我が家の水連鉢には、今年も極楽に咲く花が咲きました。
地上に咲く花で最も美しいから極楽浄土で咲くのだと思う。
きれいですね~。