農家用消石灰で塗壁実験 | オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 │ おーがにっくな家ブログ

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「オーガニックスタジオ新潟」社長のブログ。かっこいいエコハウスを提供するために日夜奮闘中。役立つ「家づくりの知識」は、オーガニックスタジオ新潟のHPにて更新。このブログでは個人的な関心ごとと「工務店経営」についてがテーマ

私ら 漆喰も左官で塗るわけだが、「荻川の家」ははっきり言って予算がない。

しかし「幽霊が出る」ようにしなければならない。

床と天井は決まった。

あとは壁だ。


当初は、セルフで塗り壁とは思っていた。しかし、セルフだと左官はきつい。

塗装系で塗れる物を検討に入る。

下地は 石膏ボードか 安い杉の羽目板 (節だらけドンマイ)

「東中島の家」のオーナーの見つけてくれた、プラネットウォールを検討した。

ただ「荻川の家」は、きったなげでなくてはならない。

(きったなげ とは新潟弁で 汚い感じという意味)


そこで 何に目をつけたか? それは 農業用土壌調整剤の 「消石灰」

成分は水酸化カルシウム。 漆喰の原料である。

消石灰の真っ白の純度の良いものに、海草糊を混ぜて伸びをよくしたものが漆喰であって、左官で広く使われているわけだ。 

くり返すが この現場は予算が無い。

ホームセンターで20kg 500円くらいの「消石灰」を買ってくる。


おーがにっくな家ブログ |新潟で自然素材の家をつくる。社長の奮闘記 そして シンプルに水を混ぜてこねてみる。


おぉ~ まさに漆喰。

主成分が同じ


それを 木に塗ってどうなるか実験してみる。

とうぜん 20kg 500円の農業用消石灰は 不純物たっぷりの なんともいえないクリーム色。「荻川の家」は 私たちの 実験的遊びのゆるされるおーがにっくな家ブログ |新潟で自然素材の家をつくる。社長の奮闘記 家なので、死ぬほど安い材料の仕上げで遊んでみるわけです。


藤森先生の 本にあった 育苗用の焼き土も ちょうどホームセンターでサンプルを配っていたので実験に参加してもらう。

しかし、この子は コロイド状の焼き土に消石灰がうまく混ざらず、白いコーティング状になって土色がうまく出てこない。おーがにっくな家ブログ |新潟で自然素材の家をつくる。社長の奮闘記


写真右のが 焼き土入り。

先生~~いまいちじゃん!


もっと 焼成温度の低い土を探せばあるのかもしれないが・・・。

テクスチャーは ざっくり荒々しくなるが、のっぺりした感じ。

藤森流までいくと 超ワイルドで、さすがにお客さんがついてこれない人が過半数になることだろう。


左のには墨を混ぜて どうなるのか実験。

いずれも失敗であります。  どんまいです。

結局なにもいれない 素のものが いちばんいいあんばいになった。

写真はまた別の機会に・・・。


ほんと こんなことで遊んでばかりいて 会社大丈夫なのかよ??o(^▽^)o


一応断っておきますが、これは3週間前の実験レポートです。

さすがに今はそんなに暇ではないぞ。