さよなら原発徳島実行委員会は9月27日午前11時より、福島第一原発事故汚染水の海洋放出に反対する抗議行動を徳島駅前で行った。
政府と東京電力は、8月24日に原発汚染水の海洋放出をはじめ、9月11日までに7800トンを放出した。
政府、東京電力をはじめ多くのメディアが海洋放出している液体を「処理水」と呼称しているが、トリチウムをはじめ、ヨウ素129やストロンチウム90など多くの放射性物質を含んでおり、ALPS(多核種除去設備)処理しているとしても「汚染水」である。
実行委員会の幹事や会員ら約20人は、海洋放出に反対するプラカードや横断幕を掲げながら、岸田政権が打ち出した「原発回帰」のエネルギー政策を批判するとともに、最低でも30年続くとされている海洋放出の即中止を訴えた。
また、抗議行動の前には幹事ら10人が四国電力徳島支店に対し、「伊方原発3号機の廃炉を求める要請書」を提出し、意見交換を行った。
伊方原発3号機の廃炉を求める要請書
四国電力株式会社
取締役社長 長井 啓介 様
8月24日、政府と東京電力は2011年3月11日の福島第一原発事故により発生し続けている放射能汚染水を「汚染水を貯めておくスペースが足りない」という理由で、強行的に海洋放出を始めました。2015年に政府と東京電力が福島県漁連に文書で伝えた「関係者の理解なしに(処理水の)いかなる処分も行わない」という約束は反故にされ、地元の漁業関係者や多くの県民、国民が反対しているにも関わらず、民意を無視した海洋放出が行われています。
政府と東京電力は、多核種除去設備等処理水(ALPS処理水)の安全性を強調していますが、トリチウム以外にも、ヨウ素129やストロンチウム90などで多くの基準超えがこれまでに確認されています。海洋放出は最低でも30年かかると言われていますが、核燃料デブリが1ミリも除去できていない状況を考えると、先の見えない判断であり、国民を愚弄した行為であると言えます。
電力は私たちの暮らしに欠かせないものです。しかし、原発は一旦過酷事故を起こせば広範囲に放射性物質が拡散され、土地を汚染し、人間や動物が住めない状況に陥ってしまいます。私たちが求めるのは、安全安心で地球環境に負荷をかけない持続可能なエネルギーです。
岸田政権は原発事故が終息したかのごとく「原発回帰」のエネルギー政策を打ち出しましたが、遅々として六ヶ所村再処理工場の稼働見通しは立たず、核燃料サイクルはすでに破綻していると言えます。一方で、原発事故を起こしていないドイツは福島の原発事故を教訓に脱原発を実現しました。日本こそ、世界に先駆けて脱原発を行うべきです。
四国電力伊方3号機は1994年12月の運転開始からまもなく29年を迎えます。プルサーマル基でプルトニウムを含んだMOX燃料を使用するため原子炉や燃料棒への負荷が大きく、制御棒の効きも悪くなると指摘されています。伊方原発では、7月26日に使用済み核燃料保管プールの監視カメラに不具合が見つかりましたが、これまでにもヒューマンエラーをはじめ多くのトラブルが発生しており、老朽化に伴いその頻度は増しています。
また、南海トラフ巨大地震や気候変動による自然災害の多発など、原発事故の危険性が高まるなか、佐田岬半島部住民の避難計画が確立していないなど重大な課題を抱えています。過酷事故が起きれば、愛媛県をはじめ四国四県、九州、中国、近畿地方にまで放射能汚染が及びます。そうした状況を生み出さないためにも、貴社には再生可能エネルギーの拡大・有効活用を中心とした電力供給に傾注していただき、原発ゼロの四国電力に生まれ変わることを期待します。
私たち、さよなら原発徳島実行委員会は、伊方原発3号機の廃炉を強く要請します。
2023年9月27日
さよなら原発徳島実行委員会
代 表 藤 永 知 子







