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専従日誌

徳島県農協労連専従のブログ 農業再建、農協革新の取り組みや活動紹介など

 徳島県農協労連は3月2日、徳島市内において「2019春闘勝利!!総決起集会」を開催した。山田雄作委員長はあいさつで、「2019春闘の課題は賃上げと人手不足解消、不払い残業、サービス残業の撲滅など、働きやすい職場環境を構築することだ」、「春闘学習会の出席率は56.5%と不十分なので補習を行ってから団体交渉に臨んでほしい。集会等にも積極的に参加して他の単組の現状を知ってほしい。自分の職場の状況を把握した上で春闘に臨んでほしい」と訴えた。
 基調提起では、農協労連の竹谷専従より2019春闘統一要求、春闘のすすめ方、春闘アンケート結果、ハラスメントアンケート結果、全組合員学習会の出席状況について説明が行われた。賃上げの根拠として、全国農団労2018賃金実態調査で算出された指数や年齢別賃金を参考に賃上げ額を決定することや、ポイント賃金の設定、初任給の引き上げなど、農協に人が集まらない状況を克服するためにも2019春闘での賃上げは重要だと説いた。他にも、非正規労働者の待遇改善や完全週休二日制の導入、振替休日の完全取得、金融窓口閉店時間の統一、育児、介護休業および短時間勤務制度の有給化、共済事業改革、推進ノルマ(個人)の撤廃など働きやすい環境づくりのための要求についても詳しく説明が行われた。

 各単組決意表明では、それぞれの単組代表者より2019春闘勝利に向けた意気込みが語られた。徳島市農協労組の佐藤宏樹委員長は、「3月末で30人弱退職する。ベースアップの獲得と非正規労働者の待遇改善に向けて全力で頑張りたい」と力強く訴えた。

 また、4月の徳島市議会議員選挙に立候補予定の春田ひろし候補の決意表明が行われ、「政治が地域を変えていく。農業や食のことを訴える議員が必要だ」、「労働組合がなくては農協が崩壊してしまう。働く者の立場に立って良い政治、地域づくりに向けて頑張っていきたい」と訴えた。

 春闘学習会参加者に対するお年玉クイズの抽選会では、単組の参加率ごとに30人が選ばれ、現金2,000円が手渡された。
 最後に山田委員長の団結ガンバローで意思統一を行い決起集会を締めくくった。

JA労組四国ブロック2019春闘討論集会が2月2日から3日にかけ、高知県香南市夜須町のリゾートホテル海辺の果樹園で開催され、四国四県から約80人が集まった。

 

冒頭あいさつで不破一人実行委員長は、「いま香川県農協で働いている人は合併後になってから入った職員が殆どだ。しかし、いまだに格差が解消できていない。高知県においては格差解消や労働条件を改善するチャンスなので頑張ってほしい」と呼びかけた。基調提起では安藤友倫事務局長より、2019春闘の統一要求課題と具体的要求が示された。

講演学習では全国農団労の大谷昇中央執行委員長より、2019春闘の課題と労働組合の役割について講演を受けた。大谷委員長は農業、農協の情勢認識から入り、政府の農協解体攻撃の狙いとその対策について説明した上で、働き方改革や改正労働基準法など、労働者をめぐる情勢や2019春闘の取り組みポイントおよびベアをはじめとする個別の課題について詳しく解説した。また、女性の活躍推進についても、「結婚、子育て、介護で6割、7割の女性が退職を余儀なくされている」、「女性が働き続けられる職場にしなければならない」と述べ。春闘の意義についても、「労働者が一年間頑張ってきたことに対して幾らで雇ってくれるのか」、「私たちの価値を決定する交渉だ」と訴えた。そして、時間外労働や事業推進等に関する基本協定を締結し、不払い残業の撲滅や個人ノルマの廃止をめざす必要性を呼びかけた。

講演学習のあと、7つのグループに分かれて分散会討論が行われ、①働き甲斐が実感できる賃金水準②WLBとディーセント・ワークのための条件整備、ハラスメントの一掃③農協革新の3つのテーマで意見を出し合った。

翌日の分散会報告では、それぞれの班より話し合った内容が報告された。

・高知 労働条件が違うまま合併
・ベースアップが最大の課題だ
・働き方改革 年次有給休暇の取得⇒人手が足りない 適正な人事配置を求める
・組合は職場で働く人のもの あたり前の労働運動が大事
・団交は数の力
・ノルマが増えてきている
・奨励金下がっている
・人が集まってこない
・離職率が高まっている
・人手不足⇒休みが取れない⇒メンタルヘルス不全 負のスパイラルに陥っている
・管理職がパワハラをしている意識が欠如している
・高知 合併に対する問題が顕在化していない
・徳島市 労組加入率90%以上⇒経営者が組合の意見聞く
・香川 ノルマきついが達成奨励が高いので離職率は高くない
・高知 新規就農者増えている⇒仕事が楽しい
・人員不足で休みが取れない
・ハラスメントの撲滅 なかなかなくならない 上司⇒部下 部下⇒上司
・香川 女性には制服支給 男性にはない
・美馬 かあちゃん野菜 多種少量 阪神百貨店で毎月販売
・ノルマ未達者はLAと同行推進させられる
・ノルマ少ないので自爆で済ませてしまう
・高知 合併 事務処理がスムーズにいかない
・高知 合併 ベアまでいかない 労働条件が調整されていない
・香川 3年前にベアの話あった 条件として渉外手当15000円を段階的カット 月末日30分延長
・東とくしま 昨年、一時金を基本給に組み入れた
・女性部兼務が多い 負担が大きい
・時間外申請 部署によって差がある
・香川 まわりが休まないので休みにくい
・時間外 きっちりつける(実労働と出勤簿に差がある)
・自己改革アンケート 組合員の高齢化で時間かかる
・自己改革 経営者は何となくやっている
・高知 使用事務の統一化(半年前から取り掛かって統一した)
・大型購買店舗 休み増やす取り組みが必要
・ベアより働く内容が大事
・中途退職減らす方策を春闘で
・職員数減っているのに管理職増えている
・地域を守るのは我々、働き甲斐を実感できる労働条件を春闘で
・ハラスメント 目に見えない部分についても労組で取り組む
・愛媛 昔は1日1セクハラと言っていた
・男女格差の解消、不払い残業の撲滅に取り組む
・働き続けることの出来る賃金体系の構築、活気ある職場づくりをめざす

安藤事務局長は全体集約で、「賃金が上がるということは自分が評価されているということなので頑張らなくてはならない」、「時間外労働も本当に必要な残業なのか分別が必要だ」、「年次有給休暇の取得については36協定で徹底して話し合わなければならない」、「若手を大事にする。仕事がしやすい環境づくりを行うのが我々の使命だ」とまとめた。

最後に、不破実行委員長の音頭で2019春闘勝利に向けた団結ガンバローを行い、討論集会を締めくくった。

1月18日から19日にかけて全国農団労2019春闘討論集会が開催された。初日は、中央執行委員長あいさつ(基調提起)と2019春闘方針(案)の提起を受けたのち、全体討論、分散会討論を行った。二日目には、分散会報告と相互討論、記念講演が行われた。討論集会には118人が参加し、二日間の討論を通じて2019春闘に臨む決意を高めた。

大谷昇中央執行委員長はあいさつで次のように述べた。「さまざまな領域において制御できない感じがある。トランプ政権は世界の不安定要素になっている。日本も政治の制御が出来ず、不安を感じている」、「原発は制御できないから不安を感じる。日本は自然災害が多い。テロの対象となる。原発事故が起きれば被ばく地帯を生み出す」、「安倍政権は制御できない暴走を生み続けている。大都市や富裕層を優遇し、新自由主義をすすめている。地域の中から反発、戸惑いが広がっている」、「権力は腐敗する。公平公正が失われていく。今年こそは制御できる社会をつくるために頑張らなくてはならない」、「協同組合組織と地域コミュニティを再生するための取り組みを進めていかなければならない。合理化による経営は限界に達している。合理化を追求してきたあまり、縦割りがすすんだ。経営管理、支店のあり方が問われている」、「労働組合は組織の強化、拡大が課題だ。人材不足は確実に進行している。働いている仲間にスポットライトを当てることが大事だ」、「働く人が展望を持てない人事制度になっている。人材育成、ハラスメント対策が私たちの職場に欠けている」、「どうやって働くことを持続するのかを考える時代。働く女性が増えれば職場は存続する。経営者を裸の王様にしないためにも、団体交渉など労働組合の役割を果たしていくことが重要だ」

2019春闘方針(案)の提起では大谷篤史書記長より、情勢の補強として日本経団連が政府より要請を受けた賃上げの具体的数値目標を削除する方針を固めたことなど、経営者側の動向や連合の春闘方針など、労働組合の要求などに関する補強が行われた。要求課題については、2019春闘で確実な前進をめざす課題として、①働きがいが実感できる賃金水準②「底上げ・底支え」により、非正規を含むすべての労働者の働き方改革③ワーク・ライフ・バランスとディーセント・ワークのための条件整備、ハラスメントの一掃が挙げられ、それぞれの具体的要求に関する説明が行われた。全体討論では、「家の光、農業新聞の割当てが多く苦しんでいる。推進のあり方に関する要求を入れてほしかった」、「女性の管理職のなり手がいない。育成が人事課の役目だ。通り道を作ってほしい」、「合併により連携が希薄になっている。横の連携を深めるような取り組みをお願いしたい」などの意見が出された。

午後から行われた分散会討論では、「2019春闘をどう取り組むのか」というテーマに基づき、以下のサブテーマ、①2018春闘の総括を踏まえたそれぞれの春闘要求、交渉の取り組み強化②ベースアップ(是正を含む)を基本とした賃金引き上げの考え方と要求③臨時・パート等の非正規労働者の状況と待遇引き上げ・均等待遇に向けた取り組みと要求④メンタルヘルス不全や過労死防止に向けた過重労働や長時間労働の是正の考え方と要求⑤ワーク・ライフ・バランスの実現に向けた課題と要求⑥男女平等参画のすすめ方とハラスメントの一掃に向けた取り組みと要求⑦農協革新・農業再建の具体的な取り組みと要求に沿った討論が6つの分散会に分かれて行われた。

二日目は、前日の分散会報告より始まり、それぞれの座長から分散会報告を受けた。(主な内容は以下のとおり)

若い人に限らず人材流出が止まらない。
秋期アンケートの仕事に対する満足度調査では不満が多い。満足派の理由で多いのは、「上司とのコミュニケーションが上手くいっている」、「仕事が農家の為になっている」などだ。満足している人で辞める人は少ない。
パワハラは人権問題なので、全職員を対象とした研修が必要だ。
説明もないまま農業新聞、家の光の目標が割り当てられていく。3年目までは推進目標少ないが、4年目からは高くなるので辞めていく。農協のエリア内から人が入ってこない。労使で共通認識が必要だ。
人材確保のために高卒初任給を引き上げた。
ノルマは数字ありきだ。推進のあり方について労使で協議が必要。
4月から年次有給休暇の5日間取得が義務化されるが、計画している農協はなかった。
休みを取る勇気を持ち、風潮打破するという単組もある。
若い人の賃金を上げるより、今いる人の賃上げが大事だ。
振休、有給休暇取れない人は業務量の見直し、ワークシェアリングが必要だ。
ノー残業デーではなく残業デーを決めている農協もある。
対話活動という名の下に、広報誌、明細配布が行われている。一職員あたりの件数は30件が多かった。
ベア=職員の満足度に繋がっていない。
日頃の職場環境改善が重要だ。
臨時・パートの待遇改善は取り組みに温度差がある。組織化が必要だ。
家の光の推進が問題になっている。改善が必要だ。
2019春闘はベア、賃金改善、職場環境、単組の状況に合わせて取り組んで行く。

分散会報告のあと、全体討論が行われ5人から意見が出された。

○全単組でベアを要求していく。要求に自分たちの思いを込める。農協によっては、年収ベースで200万円の差がある。労働分配率を見ると、仕事量に対して適正な賃金が支払われていない。残業時間の上限規制、有給休暇の取得義務は自己責任でなく経営者に責任を持たせることが大事だ。子育てを応援する職場づくりをめざす。明太子のふくやは消防団役員やPTA役員などに地域役員手当を出している。人材確保のために、専門性と農協らしさを高める。農協はあるだけで地域の貢献している。労働条件の向上を求めるべきだ。
○初任給の引き上げに取り組み、全支部で18万円を超えた。役員の入れ替わりが多いため、初任給で格差是正を行っている。35歳で25万円、40歳で27.5万円、45歳で30万円とポイント賃金目標を定めている。今春闘では5,000円以上の賃上げをめざす。
○ベア、職場環境の改善を勝ち取りたい。2007年に1,000円のベアを獲得して以来、定昇が続いている。メンタルヘルス不全多い。OBも寄り付かない。自己改革で農協は資材価格の引き下げ、融資に力を入れると言っているが、このままでは農協が持たない。執行部が2人加わった。秋期要求では制服を要求した。LA300人のうち、半数は女性だ。女性に参加してもらえる労働組合にしていきたい。
○一県3JA構想が出ている。ビジョンなき合併には反対してきた。9JA構想も実現していない中、3年間は15JAのままで行くと言っている。中央会から講師を呼んで学習会を行った。カントリーの稼働率、作付作物、地域の枠を超えてやっていく。労組の提案から中央会が舵を切った。横ぐしを刺すような研修、枠を超えた連携が大事だ。
○連続職場離脱、コンプライアンス休暇とは別に休みを取る体制作りが必要。合併しても賃金表が一本化されていない。昨年はベアに匹敵する要求を行った。


記念講演では法政大学キャリアデザイン学部教授の上西充子さんより、「働き方改革はどこへ向かうのか~働き方改革と外国人労働者受け入れ拡大の国会審議を振り返って~」というテーマで、働き方改革関連法と国会答弁における論点ずらしの「ご飯論法」、高度プロフェッショナル制度、多様で柔軟な働き方、外国人労働者の受け入れ拡大等について問題点を学習した。上西教授は時折、安倍首相の国会答弁での動画を挟みながら鋭い切り口で法案の本質や安倍政権の狙いを指摘した。

・TVニュースは都合の良い部分を切り取っている。
・動画「国会パブリックビューイング」を作成、Youtubeで見れる。DVD無料配布受付だ。
・野党とのやり取りを切り取って作成している。
・街頭で上映している 声をかけない洋服屋のイメージだ
・働き方改革 外国人労働者の受け入れは前提となる法制度が変わる。止める取り組みが必要だ。理解を深めてほしい。
・働き方改革は抱き合わせの一括法案…最初は言わなかった。毒饅頭の毒は見えないように包んで出してきた。
・裁量労働制…削除になったが、今年法制化が狙われる。
・規制の強化と緩和の抱き合わせ…ご飯論法。
・高度プロフェッショナル制度…時間ではなく成果で評価。労働時間の規制を外す。
・働き方改革…働く人の規制を外す⇒自分が柔軟な働き方が出来ると解釈する。使用者の自由度が増す。労働者は権利を失う。
・指針を作成させ、歯止めをかけた。
・深夜でも働かせるのが高プロ制度だ。
・年収要件…見込み額なので1075万円の契約をすると適用される。
・5業務…法律には明記されていない 法改正を伴わず改定される恐れがある。
・安倍首相は国内と国外で違うことを言っている たまに本音が出る(長妻議員とのやり取り)
・全く話を聞かず、岩盤規制に穴を開けなければならない。
・良心の呵責 福島瑞穂 VS 加藤大臣
・高プロを指摘しているのに上限規制の話をしている(ご飯論法)
・こういうことが繰り返されている。
・多様で柔軟な働き方⇒多様な働き方に変わってきている。
・言葉だけを読んで都合の良い考え方をすると非常に危険。
・過剰に形容詞で粉飾している。
・多様…上限規制の例外を広げていく意味がある。
・共通的な最低基準は不要…基準を外れた働き方を広げようとしている。
・上限規制を目玉に規制緩和が狙い…ユニバーサルレーンの現象と競泳用レーンの拡大。
・経団連…年収400万円
・多様な働き方…競泳用レーン
・労働法のない世界…枠外で働かせる

講演終了後、大谷委員長はまとめで、「それなりに気持ちは高まっただろう。この気持ちを2ヶ月間維持して欲しい」、「一つ一つのことを一年間、どういう形で雇ってくれるのか、交渉で決めていくことを確認して皆で頑張りたい」と述べ、全体で2019春闘勝利に向け団結ガンバローを行った。