
11月18日(金)徳島市内で開催された原発学習会に参加してきました。
大阪市立大学非常勤講師の北野静雄さんによる講演でしたが、予想していたよりはるかに専門的かつ高度な学習会でした。

元素記号、放射性物質の性質、核分裂エネルギーの大きさから話は始まりました。Ca(カルシウム)とSr(ストロンチウム)は同列にあり、骨に溜まり易い性質を持つので内部被ばくは打つ手がないとのことでした。ちなみにウラン1グラムが持つエネルギーは石油の230万倍もになるそうです。
また、原子炉の構造についても沸騰水型(BWR)、加圧水型(PWR)ごとに説明があり、冷却にナトリウムを使用する高速増殖炉の危険性が良く分かりました。

地球温暖化の原因となっているCO2については、統計的に海面温度が上昇すると遅れてCO2が増え、海面温度が下がると遅れてCO2が減ることが分かっています。
なので、地球温暖化対策=原発推進というのは間違いです。
また、原発と揚水発電は対であり、原発の夜間電力を使用して揚水発電を行っています。
国が原発を推進するのは、電力会社の利潤を増やすためで、【利潤(事業報酬)=レートベース×報酬率】原子力発電所を建設し固定資産を引き上げることによりレートベースが高くなり利潤が増えるという仕組みになっています。
知らなかったのですが、毎月の電気料金には電源開発促進税=原子力発電推進税が含まれているそうです。
北野講師は、福島第一原発事故の詳細についても触れ、メルトダウン、メルトスルー、メルトアウトの違いを説明し、「キセノンが検出されたということは原子炉の外に燃料が漏れたということだ」と述べ、さらに、チェルノブイリの事故と比較し、「最終的には石棺化するしかないが何十年先になるか分からない」「その間ずっと放射性物質は漏れ続ける」など、今回の福島原発事故が如何に重大な事故だったか改めて思い知らされました。
最後に、原子力発電のコストは決して安くないことや、使用済み核燃料の保管について誰も責任が持てない話などを聞き、今後、より一層「脱原発」の声を上げていかなければならないと思いました。