27℃、曇り。

もうすぐ七夕、7月7日は「小暑」でもあり、この頃から暑さが増してくるという。
商店街に置かれていた短冊と大きな葉竹の飾りを見かけて気づいた。

そう、子供の頃には短冊にお願い事を書いて爐海茲雖瓩之襪咾弔韻燭蝓
紙で出来たスイカやナスの飾り、色紙を好きな形に切って飾っていましたっけ。

もともとの旧暦の七夕は秋のお祭り、上弦の半月の夜に行われていたそう。
新暦では梅雨どき、しかもスモッグや明かりに覆われ天の川を仰げる機会は少ない。

節供(節句)とは、中国大陸から伝えられた年中行事、暦の上の風習を指すもの。
七夕もこれにあたり、奈良時代、日本の棚織津女の伝説と合わさって生まれたらしい。
江戸時代になって織姫にあやかり、手習い事の願掛けとして一般庶民にも広がった。
そして日本では五色の短冊、中国では糸をつるしていたという。
五行説(万物の木・火・土・金・水の 5 種類の元素)の 青・紅・黄・白・黒から。
神事は、「夜明けの晩」に行うことが常とされ、祭は早朝の間に行われるらしい。

水を引く棚畑、田を耕す牛、豊穣を祈祷する巫女、水辺で祭服を織る機(はた)、
盆行事での精霊流し、神事の祀りや陰陽道などの要因が重なって生まれてきたのだろう。

巫女などが水辺で体を祓い清める「禊ぎ」の儀式からか、
水浴びの最中に衣を盗まれた天女伝説との類似点を見つけることができるし、
天の川が2人の逢瀬を邪魔し、涙(催涙雨)で地上が大雨になったので国中の
カササギを集め、天に橋を作るように帝が命じたという伝説もある。

地方や国によってすこしづつ異なってはいるが関連しているようである。

かぐや姫や鶴の恩返しなど誰もが親しんでいた物語にもちゃんと背景が存在する。

子供の頃に何気なく読んでいた絵本も、また違う見方で楽しめるというものです。