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最近はオリンピック、聖火リレーを発端とした心痛い報道を目にするたび、
近年オリンピックの一(はじめ)を知りたくなった。

*** 近代オリンピック Modern Olympics ***

古代ギリシアのオリンピアの祭典をヒントにして、
19世紀末にフランスでクーベルタン男爵によって再興。
1994年以降西暦が4で割り切れる年に夏季オリンピック、
4で割って2が余る年に冬季オリンピックが開催されるようになる。
初の大会は1894年・パリ。現在も第一公用語はフランス語。

  クーベルタン男爵:Pierre de Coubertin(1863-1937)
    歴史家・フランス教育者。
    敗戦後、愛国心とナショナリズム(国家主義)の高まりを認識し、
    植民地主義の名誉とフランス国家の再建に尽力。
    祖父を含め祖先は政治・軍関係の上級官僚であった。
    
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彼の受けた教育と留学した経験から着想を得てフランスの教育の改善にあたった。
それにはスポーツが個々の発達の基礎に大いに役立つと確信し、
彼は育成競技に価値を見出すようになる。

ドイツ軍の訓練運動、スウェーデン体操、ボクシング、馬術、ボート競技、フェンシングなど
精神を鍛え直す手段として運動的で理学的なものを推奨した。

更にスポーツ競技の促進のため、アスリート達が競い合える世界規模の国際大会を創り出そうと考えた。
そして「ルネッサンス・オリンピック」としての近代オリンピックを提唱し、
賛同者による国際オリンピック委員会 (IOC) を設立。
そして記念すべき1896年のアテネオリンピックへの開催へとつながっていく。

人種平等の理想に立ち向かう役割を担っているとしながらも、
1904年、セントルイスでのオリンピック会場では
アメリカ、アフリカ、アジアの選手たちを嘲笑するために走らせた、と言われる。

このような風刺に対し以下のような記述がある・・

『Black Red Yellow (有色人種)が、走ること、飛ぶこと、投げること、を習得する。
 そうしてWhite(白人)は彼らに置いてけぼりにされる時代が来る頃には、
 ようやくこのうわべだけの大会は生まれ変わり、彼らの(皆の)ものとなるだろう。』

世界中の国旗の色で構成されているという説の5色輪のデザイン。
このシンボルマークの理念から平和の祭典とも呼ばれたりするが、
現在でも国際間での争いの種にもなっている。

クーベルタン男爵自らが掲げ、キッカケになった牋国主義、~~主義瓩箸いν?阿
奇しくも今日まで形を変え脈々と受け継がれてしまっているような気がする。