待ちに待った、飛脚便からの回答書が届く。
内容は予想通りの支払い拒否だが、その内容はあまりにもアッサリ。
ただ、ここで進展が一つ。
「否王と飛脚便の業務内容は請負契約であり、貴殿の言うような派遣契約ではないため、二重派遣には該当しません」
ということは、恒常的に飛脚のセンターで行われていた、飛脚のほぼすべての社員による百式のような従業員への指示は、すべて派遣法や、職業安定法違反ということになるのである。
請求材料が増えたのは良いが、これではまた訴状は練り直しである。
ただ、根本的に違うのは、以前は飛脚も捉えようによっては被害者の一人でしかなかったが、この事実が本当ならば、飛脚も明らかに加害者であるということになる。
うーむ、こりゃあ面倒ナリ。
んでも、これで方向性はすべて見えた。
あとは、証拠集めだな。