短所は直さなくていい。直す必要すらない | 沖田音楽院教室ブログ

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子どもたちが教えてくれるもの

■短所をコントロールする

 

私は短所は直さなくていいと思っています。

だからといって放置しておいて良いものでも、

もちろんありません。

 

大切なことは短所をコントロールすること。

 

短所が始動してしまうのは受け入れますが、

それによって致命的なダメージを受けないようにする。

 

コントロールするまでは出来ないにしても

ある程度制御することができれば、

短所はそれほど騒ぎ立てるものではないと考えます。

 

 

 

 

■秀でている=劣っている

 

 

何人もの生徒を受け持って改めて思うことは

“強力な長所を持つ人は同時に強力な短所を持っている”

ということです。

 

 

何かにとても秀でている人は

それとセットで何かしらの

欠陥を抱えています。

 

 

何かに取り組むにあたって

これを自覚しているかどうかがカギで。

 

 

特に大人が子どもに対して、

「この子がこんな良い結果を出せているということは

それとセットで他の子と比べて

相当劣っていることがあるのだろう」

と把握しながらその子と向き合うことは

とても大切なことです。

 

 

 

 

 

■長所と短所はセット

 

 

好奇心旺盛な子は

大抵、落ち着きがないです。

 

 

丁寧な仕事が出来る子は、

大抵、神経質です。

 

友達の多い子は

大抵、おしゃべりです。

 

 

このようにセットになっているものです。

 

 

ですので、短所を引っ込めれば

それと同時に長所も引っ込んでいきます。

 

 

確かに、短所によっては

人に迷惑をかけたりするものもあります。

そういったことはある程度、抑え込むことも必要です。

しかし、ほとんどの短所については

直す必要はないと思っています。

 

 

そもそも短所だけを直すなんてことは不可能です。

 

 

 

 

■短所とうまく付き合っていく

 

大切なことは

”短所を教えてあげる”ことです。

 

 

自分にはこういう短所がある。

そしてそれを直す必要はない。

 

 

この2つが本人の中に芽生えれば、

自分自身とうまく付き合っていくことが出来ます。

 

 

自分がすぐに心配しすぎてしまうと知れば、

「不安になるのはそういう性格なんだから仕方がない。

それはそれで構わないがあまり極度になりすぎないようにしよう」

と思えるようになります。

 

 

そうすれば、不安に潰されることもなくなりますし、

ビクビクしすぎてチャンスを

逃してしまうということもなくなります。

 

 

 

 

■短所は直せないものと知る

 

 

 

短所は直そうと思ってもなかなか直せるものではありません。

しかもなかなか直せない状態が続くと

放り投げて開き直ってしまう可能性もあります。

 

 

そうやって自分の短所に自分が潰されてしまわないようにするには、

短所を直そうとしないことです。

 

 

特に大人は子どもの短所を指摘しがちです。

そして子どもはみんな分かっています。

短所を指摘されたら“直そうとしなければ”

とてつもなく怒られることを。

 

 

 

しかし、

短所は直さなくていい。直す必要すらありません。

 

 

直そうなんてせずに、

短所が暴走しないように心がけること

が大切だと思います。

 

 

もし大人が子どもに

「あなたにはこんな短所があるけれど、

それは同時にこの良さの素でもある。

だから直そうとしなくてもいいけれど

その短所に気をつけることだけはしてね」

 

といってあげられたら、

 

その子の人生はとても

安定して穏やかで活き活きとした

ものになるのではないでしょうか