素っ裸の二人がプレイを中断して
携帯が鳴っているだろうこちらの方向へ
向かってきた
もー 選択の余地はない
このまま見つかったら
驚いて失神して 心臓が止まってしまうかもしれない
そうならないよう
腹を決めた
す
い
ま
せ
|
ん
何もなかったかのように
屏風の裏から スーと立ち上がった
その瞬間 化け物が出きたー 的な
ぎゃーーーー と 驚きの雄叫びをあげて
ふたりは 同じのけ反りのポーズで
ただ茫然と おいらを見ていた
立ち上がってすぐ軽い中腰姿で部屋の入口までてくてく向い
携帯が鳴りながらも
なにも無かったように そのまま部屋をあとにした
つづく