八月末。という名の、実はすでに十二月。

 長いサボり期間を経てブログを再開するたびに、決まって言い分けをするのが習慣のようになってしまっている。情けない話だ。結局、なにをやっても長続きしないグズ野郎なので、これはもう、勘弁してくださいとしかいいようがない。楽しみにしているという読者が少しでもいるらしく、もう簡単にやめるわけにもいくまい。

 八月初めの好天続きが嘘のように遠ざかり、恒例になっている八月18日の大曲の花火大会は雨だった。

 紹介がなくては、とても手に入らない桟敷を確保してもらったというのに、ビニールシートの屋根を張ってしまうと、もうそこから動けなかった。花火はむろん見ごたえのあるもので、いつものように楽しんだのだが、そのあとがいけなかった。

 タープの下でふたたび酒を呑み始め、膨大な観客も消え、仲間たちもようやく去って撃沈した三人だったが、雨脚が激しくなり、深夜の増水と床上浸水に悲鳴を上げ、やむなく撤退。さんざんの大曲花火は、こうして終わったのだった。

 翌朝、後三年の温泉に浸かって弁当やで飯を食い、そのまま秋田の「ラーメン小江戸」に直行(ここは私の姉と甥がやっているラーメン屋)し、食い逃げ同然で岩手の葛根田温泉をめざす。

 このところ、なんどか使っている温泉場で、安くて気持ちのいい宿である。宴会をした翌朝、仲間たちは自宅に帰るために宿を発ち、入れ替わりに今西夫妻が到着した。彼らと三人で葛根田川を遡行ガイドする計画だったのである。

 しかし、雨は無情に降り続いた。その日と翌日を温泉で逗留し、無駄な足掻きは遭難の元と潔く南東北を旅して帰る作戦に変更。今西夫妻も快く賛同してくれた。

 三日目は早池峰山麓の「うすゆき山荘」という避難小屋に泊まって岳川でイワナを釣り、四日目は三陸海岸を経て南下。松島海岸を散策し、美味い海の幸をたらふく食べ、石巻の民宿に飛び込みで泊まる。

 五日目は、ふたたび天候が悪化して、一路高速道路を利用して帰路に着いた。

 天気が悪ければ、予定の渓谷遡行を取りやめて、レスキュー訓練などに充てるガイドの話も聴くけれど、私はそんなやり方でお金を得るのは性に会わないようだ。それなら、戴いたお金で温泉旅行に換えるのが、正しい悪天候の過ごし方だと思っている。それでほんとうにクライアントが満足しているかを聞き漏らしたが、私の性格を知り尽くしてもらっている彼らだからこそ、つまりは遊び心に満ちているお客さんだからこそ、それなりに楽しんでもらったと思うのであるが、・・・・果たしてどうだったのだろうか?