三峰川を終えた二日後、懸案の大鳥池からの以東岳に向かった。天気はいまだ不安定。私の只見の拠点である雪月花に立ち寄ってから、長躯朝日連峰をめざす。

 大鳥集落に向かう国道のコンビニで仮眠をし、青嵐舎を素通りして泡滝ダムの駐車場に着く。

 渓沿いの道が心地よく、のんびりと歩んで大鳥小屋に到着する。その日の泊り客は五人。夜はみごとな星空。快晴で明ける。五時におきて朝飯を、と思ったら、すでに小屋はもぬけの空で、中高年のタフと執念を思い知る。

 直登ルートで以東岳に立つが、こんどはモデルがいないのである。これには参った。近年の出版不況で、モデルの同行も抑えられているから、現地調達が基本なのに、山頂に登山者がいないのである。

 遠く、大朝日岳が見えた。八久和川も眼下に大きい。まあいいか。

下山途中でモデルをゲット。若い夫婦だった。山頂で二アニスした二人だ。ああん、少し頑張れば、いい写真が撮れたものを・・・・。

 聴けばダンナは東京電力の幹部とのこと。下山をともにし、楽しいひとときを過ごしたのがせめてもの幸いであった。