09シーズン開幕戦、アントラーズはいきなりレッズと戦うことになった。

3連覇がかかる今シーズンオリベイラはどのような展開を繰り広げるのか、期待は高いが、開幕の相手がフィンケ率いるレッズとはなんとも不気味である。

アントラーズとレッズは補強という面で若手主体と共通点はあるが、フィンケ監督の加入は驚異を感じる。
守備的なチームのレッズが若手を積極的に使い、攻撃的なチームに変貌することが最も警戒しなくてはならないからだ。

個人技に頼り、組織的な攻撃が出来なかった昨年は同時に守備のバランスを崩した。闘莉王の10得点はその象徴である。

昨年、くすぶった梅崎・エスクデロやユース上がりの山田・原口が試合に出場する機会は増えるであろう。
フィンケはどのようなレッズに建設していくのか、アントラーズにとっては、やはり驚異である。
今年の試合全てにおいてセットプレーから失点している日本代表。

この時期、オーストラリア戦までに改善することは難しい。ホームで行う試合の為、負けは絶対に許さない。最悪、ドローに持ち込み勝点1を取らなくてはならない。

従って、日本はオーストラリア相手に2点以上、ゴールする必要がある。

失点をしても慌てずに攻撃を仕掛ける展開が出来るかどうか。俊輔・遠藤・長谷部の中盤に期待する。
フィンランド戦は5-1と圧勝に終わった。
若手主体のフィンランドは仮想オーストラリアには程遠い相手ではあったが、遠藤や闘莉王が復帰し、チームは落ち着きを取り戻した感がある。

相手の裏を狙う攻撃が再三繰り返されていた。岡崎の2ゴールはそこから生まれた。サイドバックの内田・長友が攻撃に参加する場面も多く、遠藤・橋本・憲剛で構成した中盤はバーレーン戦よりも機能していた。
後半途中からパスカットからドリブルで持ち込み、ゴールを決めた香川に代えて同じポジションに安田が入った。少ない時間ながら、ボールを貰うと縦にドリブルで仕掛け、長友とのコンビネーションで攻撃を仕掛けた。結果、安田は中にドリブルで切り込みゴールを奪う。攻撃のバリエーションとしては今日一番の収穫である。

安田がゴールを決めた瞬間、不思議な空気が漂った。スタジアムもテレビの解説者も、盛り上がり欠けるかのように静かであった。

親善試合とはいえ、もう少しゴールを喜んでもいいようなものだが、歓喜のゴールはオーストラリア戦へ持ち越された。
攻守の切り替えの速さはもはや常識となっている世界のサッカー事情ではあるが、選手の移籍もそうである。

今シーズン、トッテナムからリバプールへ移籍したロビー・キーンが早くもトッテナムへ移籍との報道があった。

なかなかリバプールで結果を出せないでいたキーン。しかし、早すぎるのでは?と思いつつも余剰人員でくすぶるよりは良いとこなのかもしれない。

ピーター・クラウチは古巣のポーツマスへ移籍し、活躍している。ビッククラブは優秀な選手を抱え込み、持て余す。他チームへ移籍し、活性化することは賛成である。

しかし、監督・選手を含めて出入りの激しいトッテナムはサポーターならずとも不安を感じる。
Jリーグのビッククラブは?と聞かれたらあなたは何処のチームを答えますか。
レッズ・アントラーズ・ガンバ等が考えられるが、まだまだ日本におけるビッククラブは誕生していない。
勝ち続けることを常に求められ、多くの人気選手を抱え、フランチャイズ以外にも多くのファンを持つ。

10年後にはJリーグにビッククラブが誕生してほしいし、日本サッカー界を牽引する存在が現れなければならない。

レッズ・アントラーズ・ガンバには期待してます。
昨日、スパサカで岡田監督のインタビュが放送された。

その中でオーストラリア代表監督のピム氏が岡田監督に言ったとされる言葉に恐怖を覚えた。
『信じられるか、岡田。2・3日前に集まって、支持をしたことを試合でパーフェクトにこなすんだ』
というオーストラリアの対応力に実力の高さを垣間見た。

彼らは練習に頼らずして、アジア相手ならば完成度の高い試合をする。
アジア杯予選ではアウェーでインドネシア相手にスコアレスドローと苦戦したものの、主力を揃える日本との戦いではやはり驚異だ。
ファジカルがメインのサッカーではなく、パスをダイレクトに繋ぐなど組織的な部分もあり、個の能力も高いことから容易には勝てない。

W杯予選の最初のヤマはどの様な戦いになるのか、岡田監督ならずとも楽しみである。
バーレーンとの戦いから数日後、本田はスケートリンクのように凍ったピッチの上で今期11ゴール目を決めた。

バーレーン戦の出来は大抵のメディアで酷評。今期、オランダ2部リーグVVVフェンロにて結果を残し、好調をキープして挑んだだけに本人も悔しかったに違いない。

それだけに、本田11ゴール目のニュースを見たとき、彼の気持ちの強さと成長している姿を感じた。

個人的には代表で活躍する本田より、海外のクラブで活躍する本田の姿を望んでいる。
レッズを解雇された岡野・内舘。最終戦後に行われた二人の挨拶ではサポーターを含め、スタジアム全体が異様な雰囲気となった。

最終戦の横浜FMに大敗を喫し、シーズンの不調も相まって、サポーターの大ブーイングでスタジアムは騒然となり、藤口社長の挨拶時、ピークに達した。

この最悪な雰囲気の中、岡野の挨拶は始まった。するとスタジアムの空気は一変した。笑いが起き、サポーターから別れを惜しむ声が聞こえていた。内舘も同様である。

熱狂的なサポーターから愛された二人は内舘が引退しレッズの広報として、岡野は香港リーグのTSWペガサスに入団が決まりそうだ。
こんなにもサポーターと選手の距離が近く、アットホームな退団の挨拶は見たことが無かった。

二人の今後の活躍に期待したい。
日本代表はバーレーンに敗戦。岡田監督になってから2敗目である。

北京五輪代表は3戦全敗のグループリーグ最下位で予選敗退。

U20‐W杯の出場を逃すなど各カテゴリーで代表の戦いは苦戦している。

オシム監督時に挑んだアジア杯も4位に終わった。

一方、クラブチームの戦いは好調だ。ACLにおいて、07年はレッズ、昨年はガンバが優勝している。そして、両チームとも自国開催という大きなメリットがあるがCWCでは3位に輝いた。

このような現状から日本のレベルが下がっているのではない。

チームとしての完成度はクラブチームが圧倒的に有利であり、代表戦よりも面白い試合になる。 もはやサッカーの質において代表はクラブチームにかなわないのである。年間で限られた練習量の代表には限界があるからだ。

日本は代表至上主義が長く続いているが、最近は人気が低下している。

そんな中、クラブチームの戦いに注目してほしい。きっと代表を見る目も変わり、サッカーをより楽しめるに違いない。
先日、アジア杯予選 バーレーン戦をネットの有料サイトLiveSports.jpで視聴した。※料金315円

LiveSports.jpはセリエA・スコットランドリーグ・プレミアムリーグの試合を放送している。サッカー以外にもテニス・ゴルフ・野球・モータースポーツを見ることが出来る。バーレーン戦は急遽、用意したもよう。

テレビ中継が無かった為に唯一の手段となったことから、アクセスが集中して見れない方も多くいたとか。
新鮮だったことは試合画面に時間やスコアの表示が全くない事や、画面の右側に視聴者がチャット出来るようになっていた事である。試合内容が散々なことから、ついついチャットに目がいってしまい、罵声のようなコメントに笑ってしまった。

試合の実況・解説は意外にも日本人が担当していた。誰なのか最後まで分からなかったがチャットでは試合同様に叩かれていた。

何はともあれ、初の試みは無事終了した。