反出生界隈の劣化が激しい。X(当時はtwitter)なんて議論の場でも、考えを深める場でもなく、単に気に入らない奴を攻撃し、仲間同士で傷を舐め合う場所になり果てた。これ以上この界隈には何の進展もないであろう。

私がいた頃(2019~21年あたり)から既にその傾向はあった。(今ほど酷くはなかったけど)気に入らない相手を集団で叩いたり、下品な用語を次々に生み出したり、誹謗中傷を繰り返したり。私はそういう奴らが嫌で界隈から抜け出した経緯がある。主義・思想の違いはあれど、相手の人格を攻撃する資格はないと思うからである。ましてや苦痛を「悪」と考える思想を持つ以上、誹謗中傷や攻撃的な発言をせっせと行うのは矛盾である。


私自身、ブログで勝手にごちゃごちゃ書いていた時期はあったが、SNSで気に入らない奴を見つけて突撃した事なんてなかった。批判的意見を述べる時でもちゃんと一線は守っていた。そういう人たちほど、どんどんいなくなっていき、ロクでもない連中だけが残った。

今回、反出生主義の体験談を出版した事で、久しぶりに界隈の様子をちらりと覗いてみたのだが、以前にもまして酷い事になっていた。こりゃ縁を切って正解だったと思う反面、数年間そういった場所に身を置いていた自分を恥ずかしく思った。

拙著にも少し書いたが、反出生主義者の多くが認知の歪みを抱えていると思う。私自身、やり取りをしていて「なんでそんな風に受け取るの?」と感じる人が多かった。自分が攻撃されていると「勝手に」受け取ったり、異常に被害者意識が強かったり、1の出来事を100位に大きくとらえてしまったり。要は正しく現実を受け取る力がない。見る力が弱っているのだ。だから反出生主義者以外の人間を敵視したり、子持ちを加害者と認定したり、一方的にズレたレッテルを貼り付けたり、書かれてもいない事を勝手に「書かれたもの」と見なして猛反論したりする。(そんな事ぼく一言も言ってませんけど?ってなる)そんな歪んだ認知に基づいて哲学や思想を学んだって、歪んだ結論になるに決まっている。モノの見方がそもそもおかしいんだから。論理的思考力でも正義感でも優しさでも専門知識でもなくて、足りないのは認知力。拙著では「リアリティのなさ」という言い方をしたけど。

認知の歪み問題ともう一つ、意思疎通の下手さの問題もある。
リアル反出生の人と話した事もあるし、昔はスペースで誰かの反出生談義を聞く事もあった。それで思ったのだけれど、相手の話をちゃんと聞いてなかったり、相手が話し終える前に話し始めてしまったり、脈絡のない話を急に始める人が多かった。キャッチボールが下手というか、上手く相手の話に返せない。自分の伝えたい事を伝えられない。相手の気持ちを考えられない。多分、なんらかの発達障害を抱えている人が多いのだと思う。そういう特性が生きづらさに繋がっている面はある。
もちろん発達障害を否定しているわけではない。私にもそういう面があるから。ただ、大事なのはそういう人たちがどう生きていけるかという視点であって、「生む・生まない」の話にすり替えない方が良いと思う。

出版後、やっぱり反出生主義は哲学でも何でもないと再確認した。
読者の批判なら歓迎するが、いずれにせよ、もう反出生界隈の人と関わる事はないであろう……好きなようにやっていて下さい( ´Д`)ノ~バイバイ