ちょっと前に某サイトでこんな意見を見つけた。

「本なんて読む意味あるの?情報ならネットで得られるじゃん」

 

あーこいつ何もわかってないなと思いました。

まず「情報」を得るために本を読んでいるわけではない。

もちろん全く無いではないが、それはメインではない。

本を読むのは「知識」を得るためだ。

本は物事を体系的に理解する手助けをしてくれるものだ。そして人生を豊かにするものだ。

確かに情報のスピードや手軽さではネットに適わない。

ではなぜあえて本を読むのか?そこを考えてほしい。

 

本は(特に古典は)優れた人が一生懸命考えて、思索した結果が、一冊に詰まっているのだから、学ぶための手段として効率が良い。誰が書いたのかもわからないソース不明な情報だらけのネットを何時間も眺めるくらいなら、一冊本を読んだ方が良い。

 

本と言っても、何でも良いわけじゃない。

薄っぺらな自己啓発本やビジネス書を何冊も読んだって意味が無い。

ああいった物は読んだ人が気持ちよくなれる事を目的に書かれているから。

 

それに直接的に役に立つものは面白くない(あくまで私の勝手な考えです)

私はむしろ一切役に立たない物を読みたい。実践的でなく、仕事の為になるわけでもなく、直接的に有用ではなく、何らかの「手段」や「方法」を伝えるものでは無い物。そういった本に価値があると思う。一見何の役に立つかわからない物が人生を豊かにする。

 

ぜひ文学や哲学や思想や評論や歴史に触れてほしい。(モロ文系の考えだなこりゃ)

そして読んだら自分で考える。これがとても大切。

 

今ニーチェを読んでいる。

道徳の系譜学は分かりすぎるくらい分かるが、ツァラトゥストラはまるでわからない・・・(-_-;)

こうやって悩んで考えていくうちに、人生はどんどん豊かになっていくのだと思う。きっと。