望まれてしたかもしれない 大野勝彦①

オウム真理教が一気にメジャーにした言葉の一つに「洗脳」がある。某バンドXのボーカリストも陥ってしまった洗脳。

その事柄に関して疑問すら抱かず、脳裏を掠めた所で恐怖や不安が考えることを放棄させてしまう恐るべきメカニズムで人間を支配する。

どんな人間でもそのメソッドに乗せられてしまえば一溜まりもない。僕も一瞬で全面降伏する自信がある。

愛知県一宮市で「神生一人」の名前で活動する大野勝彦（65）容疑者。職業不詳とされているが、前向きに見れば宗教家として扱われるのだろうか。

去年12月「人生を好転するための」にと謎の修行を介して20代女性に性的暴行をした。女性はマインドコントロールされていたらしい。

被害者はどういうわけか知人男性から大野容疑者を紹介されたらしい。この時点で被害者がどれだけ追い詰められていたのかが推測出来る。

大野容疑者は言葉巧みに...と言っても「プラスのエネルギーを入れないとダメだ。神とつながっている俺しかできない」や「苦しみを味わっておくことでどんな苦しみにも耐えられる。それによって人生は飛躍する」などと正常な思考能力を持った人間には全く通用しないワードセンスで被害者を洗脳。

人間追い詰められると正常な判断力を失ってしまう。神頼み的なものにも「救われる」といったポジティブワードに惹かれてしまうものだ。

20代女性と40歳以上の年齢差がありながらも、抱いてしまうことに成功したわけだ。加藤茶の例もあるが、ろくなネームヴァリューが無い分大野容疑者は狡猾なのかもしれない。


とまあ、1人勝手に「被害女性が何かを背負っている」と想定して語っているが、普通に考えて有り得ない話だ。初老の男に20代女性が望んで抱かれるケースなど。

これに関しては大野容疑者は「強制したわけではない。望まれて性行為したかもしれない」とよく分からない供述をしている。文法がおかしい。

更に被害者はこの20代女性だけでなく、別の女性からも同様の相談を警察は受けているという。余罪が出てきても何ら不思議では無い。

「俺と修行をし先に苦痛を味わえば外では幸せしかない」

確かに、洗脳されていない女性からしたら苦痛の塊のような修行であることは間違いないだろう。