家賃収入だけで生きていくことが可能な超イージーモード人生は誰もが憧れる。故に人生の大部分の時間を利益に直結しない物事に費やすことが可能となる。
採算は一旦考えず自分のビジネスを立ち上げ、更に評判が良く益々繁盛していくその様は、恐らく自分からしても痛快だったであろう。
誰もが羨むその状況、もしかしたら本人からしたら刺激が足りなかったのかもしれない。勝者の道からたまには興味本位で外れてみたかったのだろうか。
不動産投資と舞妓ビジネスで大成功していたという宮本一希(37)容疑者は、濱野日菜子(21)さんと昨年10月11日の夜に食事後濱野さんの部屋で2人飲み。そして濱野さんは亡くなった。
37歳と21歳の結び付きはパパ活を疑いそうだが、宮本容疑者の舞妓ビジネスでは女子大生を雇うことが多かったらしい。21歳で生涯を終えるには惜し過ぎる多分美人さん。
部屋飲み中に濱野さんの咳が止まらなくなったため、宮本容疑者は「薬局で買った薬を飲ませた」らしい。「体調がよくならないので、濱野さんの両親に連絡をして病院に連れて行ってもらった」と語った。濱野さんは容態が悪化し心肺停止。急性呼吸窮迫症候群で帰らぬ人となった。
解剖の結果、タリウムが検出された。濱野さんがタリウムを摂取した時間を割り出す事に成功し、それは2人が部屋飲みをしていた時間帯であった。タイミング的に宮本容疑者にしか出来ない状況であると判明した。
タリウムは劇薬らしい。
・水に溶けやすく無味無臭
・毒性が強く殺鼠剤など農薬に使用
0.5グラムで致死量だ。
2人だけで濱野さんが部屋に入れて飲酒するくらいだ。男女の仲、または極めてそれに近い仲なのだろう。なので「濱野さんの気を失わせて襲う」といった話ではなく、もう初めから殺しに掛かっていると考えるのが自然だ。
解せないのは即119に電話ではなく、濱野さんの両親に電話している点だ。
この行動は一体何を表しているのか?タリウムの想像以上の効果に自分だけでは対処出来ないと踏んだのか?睡眠薬の代用にするつもりだった?動機が分からない。検出される可能性が無いと踏んだのか?濱野さんの部屋で2人飲みする仲なのに、何の意味があってこんなことをしたのか?
まだまだ謎が多いが、現在は宮本容疑者は黙秘を続けているそうだ。
そしてこの責任転嫁な言葉が気に入らない。
「濱野さんの体調が悪くなり、薬局で薬を買って飲ませた」
んじゃあどの薬買ったのか、パッケージきちんと提示しろや。薬局も製薬会社もいい迷惑だわ。そもそもタリウムは店頭じゃ買えない。
謎は多いが、体調不良のトリガーであった咳き込み始めに現場に居合わせたのが宮本容疑者である以上、彼が犯人なのだろう。多分将来的に殺害したことは認めても、殺意の否定をするはずだ。
殺すつもりは無かった。じゃあ気を失わせてレイプをつもりだったのか?どっちにしろ勝者の道を歩んできた宮本容疑者が「はい」とは答え難い問答を、これから執拗に受けることになる。
見苦し言い逃れも出てくるかもしれない。濱野さんが自分で入れたとか、塩か砂糖と間違えたとか。濱野さんにはイラストレーターになる夢があったそうだ。自ら命を断つのは考え辛い。
是非検察には宮本容疑者の言い訳を全て論破し、ぐうの音も出ないほど打ち負かしてほしい。
続報を待つ。