今月1日、保釈金を250万を納付して田口翔被告は保釈された。



保釈後、Youtuberのヒカルの関連会社に勤めることになったらしい。

色んな批判があると思うが、田口被告は本来「背負う必要がなかった犯罪者の汚名を負ってしまった」人間である


確かに即座に返金しなかったのは問題があった。

しかし大金を目の前に目が眩むのは田口被告に限った話ではない。人間誰しも魔が差すことがある。

己を律するのが理性だ。その理性が本能に負ける火種はそこら中に転がっている。

例えば甘いものを止めようと決意しても、本能に勝てず食べてしまう人間など世の中いくらでもいる。

要は事の重大さ、強弱の問題であり、理性の問題である点はあまり変わらないと思う。

頭ごなしに田口被告を否定し、自分が同じ状況になっても大丈夫と思っている人が大半だろうが、もしかしたら自分だったら危ないかもしれないと己を疑っている人間の方が僕は信頼できる気がする。


とはいえ、田口被告がこれから公衆の面前に出ていくのはどうかと思う部分がある。

Youtuberのヒカルは田口被告をこれからプッシュし「稼がせてもらう」と語っているという。

お互いWin Winになろうという魂胆だ。

犯罪を犯した人間がこれから有名になってチヤホヤされることになったら己を律して生きてきた人からしたら面白くない。やがては笑い話にすらしてしまうのではないだろうか?


そして世の中は既にそんな仕組みで大金を儲けた人間が存在する。

酒鬼薔薇聖斗も未成年の内に大事件を起こし、後に本を出してベストセラーを出したことをこの1件で思い出した。

「犯罪で捕まってもそれを利用して後々に儲けることができる」なんていう風潮が流行らないことを祈る。