8月6日夜、東京都世田谷区の小田急線車内で乗客10人が切りつけられるという痛ましい事件が起きた。事件を起こしたのは対馬悠介容疑者(36)。死者は出なかったものの、電車という閉鎖空間での犯行に恐れ戦いた市民も少なくない。

更に車両内に油なら何でも燃えるだろうと想定しサラダ油をまき、ライターで車両を燃やそうと企てていたことがわかった。この作戦が成功していたら放火の罪も加わった。個人的には放火未遂もきちんと罪状に加えてほしい。




対馬容疑者が何故このような凶行に及んだかというと「幸せな女性みると殺したい」的な思想が膨らみ続け、ついには爆発して行動に移してしまった背景がある。

一般的にそれなりに幸せ生きてきた人間には歪んだ思想にしか思えないと思う。

が、非モテ側の住人且つ楽しい人生を送れてこなかった僕に全く理解できない感情ではないことを正直に打ち明けておく。


僕自身も人類史上有数にモテない。

異性どころか同性に興味すら持たれない。癖のある性格も自覚しているし、不細工で低身長、ファッションに無頓着、自分の見た目に興味がないのも関係している。

不細工、低身長、ファッションに無頓着は人間関係を形成する上で大きな不利となる。見た目に汚らしい人間に興味を抱く者はいない。

これがイケメン、スタイルの良い高身長であれば不思議なことにファッションにはそこまで着目されない。というか、その二つがあればどんな服装をしていてもオシャレに見えてしまうものなのだ。



そこで対馬容疑者だが、彼はイケメンである。

ニュースによれば、そこに高身長という選ばれし者のステータスが並んでいるのである。

明らかに無差別殺人の先駆者 加藤智弘とは状況が異なっている。


僕の人生経験上、イケメン高身長はそれだけでモテる。多少中身に問題があっても女性次第では目を瞑ってくれる。そうやってとっかえひっかえするか、同時に複数の女性と付き合って生きている人間を何人か見てきた。

もしモテないのなら、見て見ぬふりをすることが出来ない重大な欠陥がある。


「以前サークルでばかにされ、出会い系でも断られるなどし、勝ち組の女や幸せそうなカップルを見ると殺したくなるようになった」


対馬容疑者はこう口にしている。

出会い系でも断られる点を踏まえると、初対面でも人から交流を避けられてしまう性格をしていたようだ。それかアンマッチな相手ばかりを望んでいたかである。

ルックスが良い対馬容疑者には差し引きしてもマイナスになる何かが存在している。見た目が良いのに、なぜモテないのか。マイナスの感情が鬱積し、今回の凶行に走ったと。


相当拗らせていたのだろう…。



僕は対馬容疑者ほど自分に自信が無くて良かった。

「俺がモテないのはおかしい!」なんて発想にならず「俺がモテないの仕方ない」と諦めの境地に達したからだ。

かといって自分に全然関係のない人を唐突に刺したのだから、同情の余地なしで問答無用に収監が妥当である。


暫くは男の中で暮らしてくれ。


もしかしたら男性相手なら、モテるかもしれないし。