口説き文句の穴
ども。
むしろ、タマヤマ・テツジです。
僕の友人のウララちゃんは
そりゃあもう、モテモテな女。
どこに行っても
何をしてても
モテるよ。
多分鼻ほじっててもモテる。
きっとムダ毛を処理しててもモテる。
なんならムダ毛を処理してた方がモテる。一部男性超興奮。
もうね
毎月誰かに求婚されているよ。
むしろ
毎週誰かに告白されているよ。
最近は
毎日誰かから「オ前ヲ見テルトボッキスル」ってメールがくるらしいよ。ちょーこえー。
んが
ウララちゃんは
そんな次から次へとくる男たちの求愛をかわして
現在独り身。
だので
僕は聞いてみたよ。
一体どんな男ならいいのかと
どんな風に口説かれたら
君は落ちるのかと。
むしろ
前の彼氏はどう君を口説いたのかと。
ウララ「どうだったかなぁ」
聞かせて聞かせて。
それはそれはさぞロマンチックなシチュエーションと
歯の浮くような台詞なんだろうね。
むしろ歯が浮き、屁燃ゆる、ポエムのような
到底凡人には考えもつかない美しき口説き文句なんだろうね。
だって何十人もの君の取り巻きから
その彼は君を奪ったのだもの
ウララ「あっ、そうだ思い出した」
おぉ
ウララ「その時の彼はね」
うん
ウララ「『ウララを見てると...』」
ウララを見てると?
ウララ「『俺、すごく...』」
俺すごく??
ウララ「『勃つ』って」
意外に
今、一番ウララちゃんに近いのは、
「オ前ヲ見テルトボッキスル」の彼だった。
外見の穴
ども。キムラ・タクヤです。
今日、仕事でTATOOショップの店長さんと交渉することになったよ。
んで
店長さんと交渉に入る前に
その店長を知るOさんと話をしていたんだけれど
僕「その店長さんって、どんな人なんですかね」
O「いや、別に普通の人だよ」
僕「やっぱり、店長さんもTATOO入れてるんですか?」
O「おぉ、そりゃもうすごいよ。全身イレズミだらけだよ」
僕「全身ですか?」
O「全身だよ。もう彫る場所もないって言ってたわ」
僕「マジっすか...耳なしホウイチみたいじゃないですか」
僕「めっちゃ気合入ってる人なんじゃないんですか?」
O「大丈夫大丈夫、練習で入れてるだけらしいから」
僕「本当ですか?怖くないですか?」
O「はっはっは、大丈夫だから、別にヤクザもんじゃないし」
僕「そうか、そうですよね」
O「そうだよ、安心して行っておいで」
だよね。そうだよね。
TATOO入れてるからって
怖い人なんてイメージはよくないよね。
それは差別だよ。
セクハラだよ。
イメクラだよ。
ブルセラだよ。よしなに。
きっといい人だ。
鬼のようにいい人だ。
んで、ソッコー意気投合しちゃって
今週末には
僕。ちゃん、ホーイチちゃんと呼び合ってるんだ。
そして来週末には
ボードの約束をするんだ。
ゲレンデが溶けるほど恋をするんだ。
今月末には海に行くんだ。
波の数だけ抱きしめるんだ。
そーに違いない。
多分、違いない。
何か交渉が楽しみになってきたぞチクショー。
んがっ
ホウイチ「何が」
交渉だゴルァァァァ!!
ひぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!
なんだこの野郎!
めちゃ怖ぇじゃねぇかこの野郎!
ホウイチこの野郎!
やっぱ悪だ
TATOO=悪だボケー
お前なんか一生スーパー銭湯行くなボケー
人は、見た目だ。
外回り営業の穴
ども。シイナ・キッペーです。
会社の先輩のタケさんが
外回り営業中に電話をくれた。
正確に言うと
外回り営業中なのをいいことに電話してきた。
更にぶっちゃけて言うと
外回り営業中なのをいいことに
ネットカフェでリクナビを閲覧した後に電話をしてきた。
補足すると
外回り営業中なのをいいことに
ネットカフェで前から欲しかったミニPCを
ネットで購入しようとしたんだけど
ブロックがかかっていて出来なかったので
仕方なしにリクナビで転職活動をしてみたら
他の会社の給料との差に悲しくなって
いたたまれず電話してきた。
仕事しようよタケさん。
仕事しようぜタケしゃん。メルシャン。
でもね、タケさんの気持ちもよくわかるよ。
タケさんの辛さはがっぺ伝わるよ。
だので
日頃世話になってる後輩としては
この電話に出て
タケさんの叫びの一つも聞かなければいけないのかもしれない。
そして今夜は飲みに行くかという話になり
赤提灯の店で馬刺を食べながら
日本酒を飲まなければいけないのかもしれない。
帰りは飲み過ぎて千鳥足になったタケさんの肩を組み
バカヤローと連呼するタケさんをなだめながら
家に送らなければいけないのかもしれない。
そして自宅マンションまで送ると
美人の奥さんが迎えてくれて
「本当にすいません」と言うので
「いえ、タケさんにはいつも世話になってますから」
と、謙虚に答えなければいけないのかもしれない。
すると奥さんはふふっと笑い
タケさんを寝室へ運び寝かした後
「あがっていってくださいな」と誘うので
僕は断りきれず
「じゃあ少しだけ」
と、タケさんの家に上がりこまないといけないのかもしれない。
そして小一時間も話した後
「じゃあそろそろ」
と言う僕に対して
残念そうに見送る奥さん。
玄関で
「また、いらして下さいね」
と、すっかり女の顔になっている奥さんに
「えぇ是非」
と、余韻を残して去らないといけないのかもしれない。
あぁもうイケない恋の予感だこれ。
3回目の約束は六本木のホテルだこれ。
ご宿泊9800円だこれ。
だので、僕は今この電話をとらなきゃいけない。
タケさんの叫びを聞く為に。
ひいては欲求不満の奥さんの為に。
んがっ
ごめんなさいタケさん。むしろ奥さん。
ただいま電話に出ることが出来ません。
「20世紀少年」が後一時間終わりません。
映画館では電話をしてはいけません。
あぁビバ外回り営業。

