きょうのあくどきものへ。 今僕に問いかけているすべての疑問と、その疑問の持ち主は、ちょっと、相手を間違えてませんか?と、1度訊いてからそれでも、 いや、間違ってない。私はあなたに訊いている、と言う持ち主にだけ、答えようと思います。でもそれは多分、あなたが思う僕ではないですよ。なぜならば僕は普段から、誰にも本気で意見を言ったり、聞いたりしていませんから。僕の意見は言わばやまびこで、あなたの意見を反芻してるだけ。あなただって、だから、僕を選んだのでしょう? あくどきものよ。