夢中で話し続けていたら、
周りには誰もいなかった。
僕のとっておきの話を、
得意満面で話していたのに、
始めから誰もいなかったみたい。
こんなに悲しい気持ちになったのは、
久しぶり、いや、初めてかも知れない。
だから僕は、この記憶をリセットすべく、
神様に大頼みして、無理を言って生まれてきた気がする。
本当なら、僕のあの話はみんなに大ウケで、
僕は今頃、得意満面でみんなの輪の中にいた気がする。
でも、気後れはしない。
僕は今からだって大ウケするかもしれないからね、あくどき者よ。