NHKのEテレ、昔の教育TVがかなり面白い。100分読書ってのもヴィトゲンシュタインとか取り上げてて、素晴らしい。で、今は、かのピーター・バラカン氏の「未来へのプレイリスト」が良い。前回の「越境する音楽」でゲストで大友良英くんが出てたのも良かったが、この前の「ベース音楽」の特集で、ハマ・オカモト(ダウンタウン浜田の息子)が出てたのもかなり良かった。ハマ氏はご存じの通り、かなりのテクニシャンで、番組中に、気になったベースフレーズをバンバン引いてくれるのな。そしてボブ・マーレーの回では、初期の「ゲット・アップ・スタンド・アップ」の映像が流れ、これがパンク・ロックに与えた反体制性の根源を教えてくれる。いつだってロックは反体制なんだぜ。
そういえば、72年だか73年の後楽園でのグランド・ファンク・レイルロードのコンサートで、会場外で、ロックコンサートで金取るな!という大集団が集まって、どこから持ってきたのか丸太んぼうを抱えて、後楽園のゲートに突入し、大混乱に陥ったらしいな。新聞記事にもなってるはず。
村上龍のデビュー作「限りなく透明に近いブルー」(なんというタイトル、才能だな)で、仲間たちが日比谷の野音コンサートに行ってきたが、金取りやがる、とか言ってて、オレなんかは、そりゃそうだろう、とか思う。しかし、当時、野音ではフラワー・トラベリング・バンドとかがフリーコンサートをやってて、ロックコンサートで金取るのは、けしからんことだという風潮があったのは後から知った。まあ後日、そんなギグを大学で毎日やってたんだけどね。
オレが初めて行った海外バンドのコンサートは、なんと初来日のクイーンだったんだ。会場は愛知県体育館、残念ながら2階席だったが最前列だったので。アリーナの状況がよく見えた。
で、始まったとたん、アリーナ客の大半が椅子(確か折畳み椅子だったか)をバンバン蹴散らして、ステージ前面に押し寄せ、前列の警備員と殴り合いとなったのを上から見てて、いやー、ロックは凄えなあと思った、中学2年生であったのだ。で、後日、というか最近、その最前列の暴動の中に、作家の、あの奥田秀朗さんが居たことを彼のエッセイで知った。そして、この経験から、彼もそうだろうが、このオレもロックに取りつかれた人生を歩むことになるのだな。しかもかなり危うい人生をね。