このところ、ちょいと「物語」を読むのに疲れてきて、新書ばかり読んでいる。例えば「宇宙に外側はあるか」松原隆彦、「宇宙を動かしているものは何か」谷口義明、「見えない宇宙の正体」鈴木洋一郎などの宇宙本などだ。実はオレは小学6年生頃、天文少年で、誕生日に初心者向けの天体望遠鏡を買ってもらい、それでいろんな夜空を見ていたのだよ。本当はアンドロメダ星雲とかオリオン星雲とか見たかったのだが、そこは初心者向け、なかなか難しく、せいぜい月の表面とか、木星の縞模様や土星の環っかとか見ていた。

 

 そして前野ウルド浩太郎「バッタ博士の異常な愛情」とか、椎名誠「ぼくは眠れない」とか、柄谷行人「力と交換様式を読む」とかだ。宇宙関係は、未知の物質「ダークマター」「ダークエネルギー」についてのお話、バッタ博士の結婚問題の話、椎名誠の不眠症の話と、とにかくいろいろよく知らない事柄の話題が面白い。柄谷教授のほうは、まともにマルクスとかも読んだことないオレにとって、難解な「力と交換様式」という本の入門書になるかと。

 

 とか言いながら、図書館で借りた「道をたずねる」平岡陽明、を読了して終盤には号泣してしまう。もうベタな、ベタベタな物語なのだが、これが泣く。住宅地図で有名な「ゼンリン」の設立及び発展秘話なのだが、そこに上手くフィクションの青春物語を織り込んで、アッと言う間に読めて、しかも泣く、と言う仕掛け。 

 

 そして、なるべく本は買わない、読みたけりゃ図書館で予約、というスタンスなんだが、本屋ではついつい買ってしまう。今回は諸星大二郎「自薦短編集・幻」である。マンガ本である。多分図書館に所蔵されないな、と。それにしても諸星大二郎「異能の作家」とか言われるが、単に絵が下手なだけだ、とも言われる。しかし、異能なのは、そのアイディアにあるな。昔、何かで読んだ「馬頭観音」と宇宙の「馬頭星雲」を結び付けたウルトラなSF巨編が印象に残っている。確かに、絵が下手だった気がするな。