相変わらず、なんだかんだと図書館から本を借りている。今回借りた「火星の女王」小川哲、「俺でない炎上」朝倉秋成、「田舎のポルシェ」篠田節子、「キッドの運命」中島京子などを、透析時のベッドの上で読み進む。中でも「火星の女王」はなかなかな佳作で、しごくまっとうなSF作品である。

 その4冊を少しづつ読んでいる最中に、村上春樹「夏帆」、高野秀行「メソポタミアのボート三人男」が発売されてしまった。オレは必ず購入する作家数人を決めていて、そのうちの2人の新作がほぼ同時に刊行されてしまうというに、やっぱり買うしかないだろうと。

 

 そんな中、図書館に出していた予約本の入荷があって、借りに行くと、「芥川賞&直木賞」作家特集、なんてのをやっていて、参ってしまう。なにが参るのかというと、「ゲーテはすべてを言った」とか「時の家」とか読みたい本がしっかり貸出可になっていて、フラフラとカウンターでカウンターで借りてしまう。気が付けば、オレの部屋の机に未読本として積みあがってしまっている始末である。

 

 ああ、早く村上春樹を読みたい、高野君の、相変わらず間違ってばかりの冒険譚で腹を抱えて笑いたい、でも借りてきた図書館本も消化しないとな、とその書籍の背表紙を眺めながら呆然としているのだよ。

 で、しかも、その貴重な読書時間を否応なく奪っていくのがW杯サッカーであるのも、いかんともしがたい。「本」は消え去らないが、サッカーの試合の、ライブで見る、その興奮はその瞬間に消え去ってしまうからね。

 

 という煩悩に翻弄されるオレの日常であったのだよ。